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【裳華房】 メールマガジン「Shokabo-News」連載コラム 
裳華房 編集子の“私の本棚”

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第51回 雲の世界をのぞいてみよう

荒木健太郎 著『雲の中では何が起こっているのか』(ベレ出版)

『雲の中では何が起こっているのか』  編集者のFです.今回は“雲”が主役の書籍をご紹介します.
 雲の中では何が起こっているのか.このタイトルを見たとき,“雲=水滴の塊”くらいの認識しか持っていなかった私は,雲の中で何が起きているのか,まったく想像できませんでした.しかし少し考えれば分かるように,雲は雨を降らせるだけでなく,雪やあられ,ひょう,雷,ときには竜巻や豪雨などによる災害をもたらすこともあります.
 それでは,これらの現象はどのような仕組みで起こるのか.そのとき,雲の内部はどうなっているのか.本書はこのような“雲の気象学”について解説しています.
 扱っている内容は専門的で難しい部分もありますが,著者は気象学を学んだことのない初心者にも理解できるよう,自作のゆるいキャラクターのイラストを豊富に用いて説明しています.どのようなキャラクターがいるのかは,ぜひ本書をご覧いただきたいと思いますが,このイラストがとても分かりやすく,きちんと理解することはできなくともイメージをつかむのには十分です.そして,イメージをつかめれば初心者でも雲を楽しめます.実際,私も本書を読み始めてから毎朝,カーテンを開けるとまず雲を見てしまいますし,テレビの天気図が気になるようになりました.
 雲にはまだ分かっていないことが沢山あるそうです.これらを解き明かすことは,正確な気象予測,さらには気象災害を減らす未来へと繋がっています.はたして雲の中では何が起こっているのか.雲を理解しようとする著者ら研究者の熱量も伝わってくる一冊です.

【今回ご紹介した書籍】
『雲の中では何が起こっているのか −雲をつかもうとしている話−
  荒木健太郎 著/四六判並製/344頁/定価(本体1700円+税)/
  2014年6月発行/ベレ出版/ISBN 978-4-86064-397-3
  https://www.beret.co.jp/books/detail/532


「裳華房 編集子の“私の本棚”」 Copyright(c) 裳華房,2017
Shokabo-News No. 341(2017-12)に掲載 



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