雑誌『生物の科学 遺伝』 1998年12月号（52巻12号） Ｂ５判 80頁 【特集　生物の大量絶滅／平野弘道・大路樹生 企画】 　過去５億７千万年の顕生累代には，５回の大量絶滅と，６回程度の中規模絶滅があった．大量絶滅の原因は，隕石の衝突などのために急激に起こったとする激変説と，地球環境の長期的な変化により生じたとする漸減説に大別される．大量絶滅はなぜ起こったのか，そしてそれは地球上の生物相にどんな影響を与えたのか．さまざまな立場からこの謎に挑む． 生物の大量絶滅（平野弘道） 大量絶滅の謎とき−古海洋学の立場から（海保邦夫） 陸上植物界での絶滅と動物との関連（西田治文） 恐竜はなぜ絶滅したか（瀬戸口烈司） 大量絶滅と環境変動−多様性の長期的パターンのモデリング（千葉　聡） 大量絶滅の生態学−二枚貝類の多様性とサイズ変化から（速水　格） 【トピックス】 ヒト遺伝子の組込みでショウジョウバエを長寿に（藤堂　剛） 鳥は飛ぶ恐竜か？−最近の鳥類の起源をめぐる議論より（大路樹生） がん遺伝子とがん抑制遺伝子の相互作用（平井久丸） 【特別寄稿】 理科教育の二つの｢危ない｣−教育課程審議会のまとめと教育免許法改正によせて（田幡憲一） 【連　載】 連載エッセイ・自然と私／川で魚をとる子どもの守護神になろう（加藤尚武） 江戸東京の自然誌／（唐沢孝一）道灌山で虫の音を聴く 植物文化史／（臼井英治）シクラメン−かがり火花 実験・観察のページ／水中麻酔法を用いた昆虫の形態観察　（新川　徹・橋本健一） 進化の支流と本流（石川　統）／超高倍数性バクテリアの発見 研究室・研究所めぐり／ＳＴＡＦＦ農林水産業先端技術研究所　（川端習太郎・江口恭三） 季節の樹木誌（八田洋章）／ツリバナ　Euonymus oxyphyllus ツリバナ科・ツリバナ属 生物ライブラリー／『サクラソウの目』『ネズミに襲われる都市』『生命の地球』『哺乳類の生物学４　社会』『生物系統学』 1998年総目次

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