雑誌『生物の科学 遺伝』 1999年8月号(53巻8号)
B5判 80頁 


【特集 ゲノム情報からみた新しい生物学/五條堀 孝 企画】
    “生物の全ゲノム塩基配列を読みとる”ゲノムプロジェクトは,ここ数年の 技術の進歩により急激な発展をみせ,ヒトの全ゲノム解析も時間の問題とな ってきた.しかし,ゲノムの塩基配列がわかったからといって,その生物の すべてがわかるわけではない.次代には,ゲノム情報をいかに解読するかが 大きな問題となる.21世紀を目前に,“ポストゲノム解析時代”の新しい生 物学を展望する.
【トピックス】
    「光通信」をする深海のタコ?(窪寺恒己)
    緑茶はなぜがんを抑えるか(黒田行昭)
    ミオシンの柔軟なうごき(喜多村和郎)
【今月の解説】
    眠るクラゲ−ヒトツアシクラゲの生活史(中山晶絵)
【連 載】
    エッセイ・自然と私/小さな森の静かな子育て(藤巻 宏)
    万里同符−トロイカエッセイ/
     心は脳の活動:自由意思は脳活動を後追いする(澤口俊之)
    植物文化史(臼井英治)/ヘチマ−用途いろいろ
    実験・観察のページ/コケ植物の教材化(畦 浩二)
    進化の支流と本流(石川 統)/ナミビアの黄色い真珠
    動物たちの気になる行動/モンキチョウの交尾行動(渡辺 守)
    海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話/
     近くて遠い国・中国に野生イネをたずねて(森島啓子)
    研究室・研究所めぐり/国立遺伝学研究所・生命情報研究センター
     遺伝情報分析研究室(中澤真澄・五條堀 孝)
    私のメモ/メグスリノキの増殖方法(水口 茂)
    生物ライブラリー/『チョウの庭』『ニホンミツバチ−Apis cerana』
     『花の自然史−美しさの進化学』



         

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