雑誌『生物の科学 遺伝』 2000年12月号(54巻12号)
B5判 80頁 


【特集 バイカル湖の生物/三好教夫 企画】
    バイカル湖は,中央シベリア南東部に位置する世界最古・最深・最大容積をもつ淡水湖である.長く「神秘の湖」とされ外国人が調査をすることはかなわなかったが,1991年12月に国際生態学研究センター協議会が設立されて外国の研究者に開放されるようになり,以来さまざまなプロジェクトが敢行され,多くの知見が得られている.バイカル湖およびその周辺にすむ生物たちの魅力を紹介しよう.
特集にあたって三好教夫
    バイカル湖に閉じこめられたアザラシの生活とその環境(宮崎信之)
    バイカルカジカ類の多様性−その系統進化と適応放散(後藤 晃
    バイカルヨコエビ類の系統と進化(森野 浩)
    バイカル湖周辺におけるタイガの植生(高原 光・篠宮佳樹)
    バイカル湖周辺の湿原と湿原植物(竹原明秀・志知幸治)
    湖底堆積物からのメッセージ−化石花粉から植生変遷を探る
      (三好教夫・片岡裕子)
【トピックス】
    試験管内での人工膵臓の形成(盛屋直美・浅島 誠)
【連 載】
    エッセイ・自然と私/ハーバリウムは自然のエッセンス(邑田 仁)
    万里同符−トロイカエッセイ/二重の細胞死と寿命(田沼靖一)
    実験・観察のページ/ブタの腎臓の解剖と組織の観察(飯島和重
    環境保全の現状/伊豆沼・内沼の保全(柴崎 徹)
    動物たちの気になる行動/目玉模様の秘密(城田安幸)
    進化研究のコンセプトを語る/分子系統学の立場から(長谷川政美
    生物ライブラリー/『遺伝Q&A』『21世紀 知の挑戦』
2000年総目次



         

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