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裳華房メールマガジン (Shokabo-News)
バックナンバー(No.307;2015年1月号)

禁無断転載 
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  Shokabo-News No.307                2015/1/9
  裳華房メールマガジン 2015年1月号
  http://www.shokabo.co.jp/m_list/m_list.html

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★目次★
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【1】新年のごあいさつ(裳華房 吉野和浩)
【2】近刊案内(2月刊行) 『動物の生態』『曲線と曲面(改訂版)』
【3】松浦晋也の“読書ノート” 「1908年、飛行船と航空機の交錯」
【4】裳華房 編集子の“私の本棚”
【5】最近の話題 「国際光年(IYL2015)」
【6】裳華房の分野別売上げランキング(2014年下半期)
【7】お知らせ&編集後記
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【1】新年のごあいさつ
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 新年明けましておめでとうございます。
 読者の皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

 おかげさまで小社は、本年2月、明治28年(1895年)の“東京開業”より
120年の佳節を迎えることになりました。これもひとえに、多くの皆様のご支
援・ご愛顧の賜物と厚く御礼申し上げます。

 裳華房は、江戸時代の享保年間頃に、初代 伊勢屋半右衛門が現在の宮城県
仙台市において出版活動を営んだことに端を発します。明治期の半ばに、10代
目にあたる曾祖父の吉野兵作が単身仙台より上京して、明治28年(1895年)2
月11日、現在の東京都中央区日本橋に「合名会社 裳華房」を設立しました(現
在の社屋は東京の市ヶ谷にあります)。

 以来、長きにわたって、裳華房が自然科学書の出版活動に励んでこられたの
も、数多くの読者の皆様のご愛顧と、執筆者の先生方をはじめとする関係諸氏
の皆様の多大なるご支援とご協力、ご指導のおかげでございます。心より感謝
申し上げます。

 120周年を記念して、書店・生協様におけるフェアの開催や、電子書籍の配
信、120周年記念出版などを予定しておりますので、楽しみにお待ちいただけ
れば幸いです(詳細は改めてご案内いたします)。

 社員一同、より一層の努力を重ねて参る所存でございますので、今後とも、
変わらぬご支援・ご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

  2015年1月9日

                   株式会社 裳華房
                   代表取締役社長 吉野和浩


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【2】近刊案内(2月刊行予定)
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●『新・生命科学シリーズ 動物の生態』

http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5862-4.htm
松本忠夫 著/A5判/196頁/定価(本体2400円+税)/2015年2月下旬刊
裳華房/ISBN978-4-7853-5862-4

 動物の“生態”=“個体や集団レベルにおける生きざま”をできるだけわか
り易く説明した入門書.脊椎動物および,著者の長年研究対象としてきた昆虫
類を中心に,「進化生態」「無機的環境」「生物間関係」「適応放散」などを
キーワードに据えて解説する.

【主要目次】1.動物の特徴,生物進化史における位置 2.脊椎動物の生活と
その進化 3.無機的環境に対する適応 4.食物獲得 5.繁殖生態 6.個体
間の関係 7.種間関係 8.社会性の進化 9.適応放散と地理的分布 10.
人間と動物の関係 


●『曲線と曲面(改訂版)』

梅原雅顕・山田光太郎 共著/A5判/308頁/定価(本体2900円+税)
2015年2月下旬刊/裳華房/ISBN978-4-7853-1563-4

 微分積分と線形代数を学んだばかりの読者を対象に,曲面論から多様体論へ
の橋渡しとして重要なガウス-ボンネの定理までを, 半年間で無理なく理解で
きるように解説.今回の改訂では「曲線と曲面に現れる代表的な特異点とその
判定法」や「曲面論の基本定理とその証明」など,旧版では触れられなかった
話題を盛り込んだ.全体的に旧版の流れを損なうことなく,適切な改良と加筆
を行い,章末問題も追加した.

【主要目次】1.曲線 2.曲面 3.多様体論的立場からの曲面論 付録A:本
文の補足 付録B:曲線・曲面からの進んだ話題


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【裳華房 新刊一覧】 http://www.shokabo.co.jp/book_news.html
【ご購入のご案内】  http://www.shokabo.co.jp/order.html
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【3】[連載コラム]松浦晋也の“読書ノート” (第15回)
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 ノンフィクション・ライター/サイエンスライターの松浦晋也さんと鹿野司
さんに,お薦め書籍や思い出の1冊,新刊レビュー等をご執筆いただきます.
今月号のご担当は松浦晋也さんです.
 ・バックナンバーはこちら→ http://www.shokabo.co.jp/column/
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◆ 1908年、飛行船と航空機の交錯 ◆

● ハインケル&トールヴァルト 著『嵐の生涯 航空機設計家ハインケル』
  (フジ出版社)

 2回も休みを頂いてしまい、申し訳ありませんでした。昨年後半は小惑星探
査機「はやぶさ2」に関する単行本2冊の執筆に忙殺されていたのです。2冊同
時執筆は、私にとって大変きびしい仕事でしたが、無事上梓できました。
 『はやぶさ2の真実 どうなる日本の宇宙探査』(講談社現代新書)と、『小
惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦』(日経BP社)です。前者は、これまでの取
材の蓄積に基づいて、日本の太陽系探査の歴史とこれからの展望をまとめ、後
者は「はやぶさ2」関係者の生の声を集めたインタビュー集です。後者は主要
な内容を日経テクノロジーオンライン[*1]の連載「小惑星探査機はやぶさ2
の挑戦」[*2]で読むことができます(要無料登録)。

*1 http://techon.nikkeibp.co.jp/
*2 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140416/346761/

 さて本題。前回(Shokabo-News 2014年7月号)は、日本民間航空のパイオニ
アである伊藤音次郎(1891〜1971)を主人公とした小説『空気の階段を登れ』
(平木國夫 著,三樹書房)を取り上げた[*3]。

*3 http://www.shokabo.co.jp/column/matsu-14.html

 伊藤のようなパイオニアは、世界中にいた。ライト兄弟は、世界初の動力飛
行を成功させて、現在の航空機への道を拓いたと評価されているが、実態とし
ては数多くのパイオニアの中の一組ということができる。
 伊藤音次郎のように、純粋に飛行の夢を追った人物もいたが、他方では航空
機に可能性と同時に巨大なビジネスチャンスを見た者も多かった。両者は画然
と分かれていたわけではなく、夢を追って航空機を作り始めた者の中に、ビジ
ネス的才能を持った者もいたというのが、正しい認識だろう。
 今回紹介するのは、そんなビジネスの才覚を持ったパイオニア、ドイツのエ
ルンスト・ハインケル(1888〜1958)の自伝だ。原著は1953年に出版されてい
る。
 滅法面白い本なのだが、ハインケルとノンフィクション作家のユルゲン・ト
ールヴァルト(1915〜2006)の連名であることから、どうやらハインケルの発
言に基づいてトールヴァルトがまとめたものらしい。トールヴァルトは、ドイ
ツでは著名なノンフィクション作家で、外科医学史をたどった『外科の夜明け』
(講談社文庫)、『近代外科を開拓した人々(上下)』(講談社文庫)、『大
外科医の悲劇』(東京メディカル・センター出版部)などの代表作を持つ。私
は本書の面白さのかなりの部分は、トールヴァルトの功績ではないかと判断す
るが、翻訳者は後書きで両者の役割分担は不明と書いている。

 本書は「1888年は、三皇帝の年と呼ばれる。」という文ではじまる。これだ
けで、読者の心はぐんと19世紀末、国力を伸ばしていたドイツ帝国へと引き込
まれる。この年、ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世が90歳の天寿を全うし、息子の
フリードリヒ3世が即位した。しかし、フリードリヒ3世は数年前から喉頭ガ
ンを患っており、即位後3か月で死去。帝位はその子のヴィルヘルム2世が継
いだ。同じ年の1月、ハインケルは、南ドイツ・グルンバッハのブリキ職人の
子として生まれた。
 しかし、彼は「私の真の人生はその時始まったのではない。」と続ける。
「それが始まったのは、1908年8月5日、シュトゥットガルト郊外エヒターディ
ンゲンの野であった。」ハインケルはシュトゥットガルト工科大学で学ぶ20歳
の学生。癇癪持ちでけんかっ早く、大酒飲みの若者だった。
 この頃、ドイツではフェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵(1838〜
1917)が、私財を投じて硬いアルミ合金の骨格を持つ硬式飛行船の開発を進め
ていた。1908年8月4日、ツェッペリン4番目の飛行船「LZ-4」が24時間連続飛
行に挑んだ。ドイツの国会が、ツェッペリン伯爵に対して、24時間飛行が可能
ならば飛行船開発に250万マルクを支出するという条件を提示したのだ。 この
飛行は大きな話題となった。ところがLZ-4は12時間の飛行の後にエンジン故障
で、エヒターディンゲンに不時着。話題の飛行船を見ようと、人々が詰めかけ
た。8月5日の見物人の中には、ハインケルもいた。
 そして事故は起きた。係留されていたLZ-4が強風にあおられ、バランスを崩
して墜落したのである。係留索には多くの人々が取り付いて、あばれる飛行船
を押さえようとするが、持ち上げられ、やがて力尽きて落下する(気がついた
方もいるだろうが、この事故は宮崎駿監督のアニメ映画「魔女の宅急便」クラ
イマックスのモデルだ)。飛行船は落下し、炎上した。そんな阿鼻叫喚の現場
を、ツェッペリン伯爵も見ていた。

  ほぼ同時に、街道のほうから、甲高い声が響いた。「私はおしまいだ
 ……」
  声のした方を向くと、ツェッペリン伯のまっさおな大きな顔が見えた。
  白い鼻下ひげが唇をかくしている。大きく見開いた目は涙でいっぱい
 だった。ふるえる両の手をさしのべ、70歳の伯爵は、背の高いダイムラ
 ーの無蓋自動車の中に立っていた。(中略)もはや自分の財産は使いつ
 くしている。なのに、いま彼の眼の前にあるのは、燃えつきた金属の山
 であった。「私はもうだめだ……」――そう繰り返すツェッペリンのふ
 るえる手から、私は眼を放せなかった。
  しかし、そのうち、ツェッペリンの車をとりまく人びとのあいだから、
 声が起こった。「がんばれ!がんばれ!」と。工員風の男が車に財布を
 投げこみ、私の右でも左でも、ツェッペリンに新しい飛行船を造らせる
 ために募金をやるんだ、と声が上がった。募金という言葉は列車のとこ
 ろまで――たかまる悲しみをこらえて私がシュトゥットガルトへもどる
 列車のところまで、ずっと聞こえていた。 (本書p.8)

 この事故はツェッペリンの飛行船開発に対して、逆に弾みをつけることとな
った。ドイツ全国に広がった「ツェッペリン伯爵を救え」の声により、 650万
マルクもの募金が集まったのである。ところが、超満員の列車で帰宅する20歳
のハインケルの脳裏には、突如ひらめきが訪れていた。

  帰りも列車は超満員で、窓からやっと乗れた。けれども扉に押しつけ
 られながら今の大惨事と新ツェッペリンのための募金のことを聞いてい
 るうちに、突如として、私はある認識を得たのだった。(中略)飛行船
 を水素ガスで飛ばしているやり方では、空飛ぶ夢はかなえられぬと悟っ
 たのだ。このままでは、きょうのエヒターディンゲンのように、余断を
 許さぬ自然の暴力で挫折してしまうだろう。この夢が実現するものなら、
 エンジンとプロペラをもつ頑丈な「空気より重い」航空機によってのみ
 可能なのである。 (本書p.8〜p.9)

 私もノンフィクション物書きの端くれだが、この本書冒頭のつかみには本当
に恐れ入る。大事故、老人の涙、涙を救う募金のかけ声、しかし、若者の脳裏
には老人の方法では駄目だというインスピレーションが宿る――飛行船と航空
機の運命が、エヒターディンゲンで交錯したと錯覚するほどの見事さだ。
 自分の人生を賭けるだけの価値が航空機にあると確信したハインケルは、自
分の飛行機作りに突進する。が、その道は平坦ではなかった。一介の学生だっ
た彼には金がなく、金を貸してくれる人もいない。人の良い機械工の親方、フ
リードリヒ・ミュンツの後ろ盾を得て借金ができるようになり、作業場も手に
入れるが、今度は当時は高価だったエンジンを手に入れるのに四苦八苦する。
 1911年7月、ついにハインケルの最初の飛行機は、空へと飛び出した。

  いまそのときのことを思いだし、シュトゥットガルトの新聞記事を読
 んでみると――古手の飛行家ならみんなそうだろうが――自分で自分に
 感嘆したくなる。さよう、経験もなく、先生もなく、飛行法則も自分の
 機体の特性も知らずにスタートした無鉄砲ぶりを、だ。観客はわっと走
 りよってくる。彼らの望むのが飛行の成功か墜落か、そこはわからない
 のだ。 (本書p.24)

 彼の最初の飛行機は安定性を欠いていた。自身の操縦で飛行中、バランスを
崩して墜落し、ハインケルは重傷を負う。残ったのは機体の残骸と借金だ。ツ
ェッペリンのLZ-4墜落時と同じ、しかし規模は小さな熱狂がシュトゥットガル
トで発生し、いくらかの寄付が寄せられたが、入院費用にも足りなかった。
 もちろんハインケルは諦めない。傷が癒え、杖をついて歩けるようになると、
彼はベルリン南東のヨハニスタールへと赴いた。当時ヨハニスタールは、ドイ
ツの航空パイオニア達が集う拠点となりつつあった。ドイツ航空史におけるシ
リコンバレー、あるいは伊藤音次郎にとっての稲毛海岸といった場所である。
ヨハニスタールで彼は、当時盛んだった航空機競技用に高性能の機体を設計し
て注目を集める。ヘッドハンティングが始まり、彼は次々と会社(というが、
要は航空機という新しい機械の可能性に賭けたベンチャー企業だ)を渡り歩き、
そのたびに給料は高くなっていった。第一次世界大戦が始まると、彼は軍用機
をいくつも設計した。その中には、ハンザ・ブランデンブルグW29水上機のよ
うな後世に名を残す傑作機も含まれていた。
 第一次世界大戦にドイツは負け、航空機の製造は禁止された。ところが、こ
の禁止令には抜け穴があった。ドイツ向けの飛行機製造は禁止になったが、海
外向けの航空機製造は禁止されていなかったのだ。抜け穴に気がついたドイツ
の飛行機野郎共は、第一次世界大戦中に蓄積した高い技術を駆使して、海外向
けの航空機を作り始めた。ハインケルも自分の会社を設立し、アメリカ海軍向
けの潜水艦搭載用小型偵察機の開発から、航空機の開発と製造を再開した。後
のハインケル社である。
 ここから彼と彼の会社の快進撃が始まった。どうやらハインケルは、ものに
なる技術を見いだす見識と、すぐれた設計センスを持つ者を見分ける鑑別眼と
を持ち合わせていたようだ。彼のもとには優れた設計者が次々と集まり、エポ
ックメーキングな機体を次々に開発していった。欧州の航空スポーツを席巻し
たHe-64競技機。空気抵抗を極力減らしたことで当時としては異例の高速性能
を誇ったHe-70旅客機。世界初のロケット航空機He-176、さらには世界初のジ
ェット機He-178に、世界初のジェット戦闘機He-280。ナチス・ドイツが政権を
奪取し、ドイツ空軍を再建すると、ハインケルの機体は、ライバルのメッサー
シュミット社の機体と共に、その中核を担うことになった。
 ところが、ナチスとハインケルは折り合いが悪かった。奔放な性格でずばず
ばと本当のことを口にしてしまうハインケルを、一部のナチス党幹部が嫌った
のである。このあたりは、ちゃっかりとナチス党員となってうまく立ち回った
メッサーシュミット社のウィリー・メッサーシュミット(1898〜1978)と好対
照である。本書には、航空機開発メーカー側から見た、ナチス幹部のエピソー
ドが多数収録されている。
 この折り合いの悪さ故か、ハインケル社製の航空機は第二次世界大戦を通じ
て、有効に使用されたとは言い難い機種が多い。「メッサーシュミットとハイ
ンケル」と並び称されるにも関わらず(これには当時のナチスが行った宣伝が
関係しているとのことだ)、大量に使われたのはHe-111爆撃機ぐらいだ。革新
的なHe-176もHe-178も空軍への売り込みに失敗。He-280は先行して飛行してい
たにも関わらず、メッサーシュミットがMe-262ジェット戦闘機を開発中だった
こともあって採用されなかった。高性能を発揮したHe-219夜間戦闘機も、半ば
国営企業と化していたユンカース社の妨害にあって少量生産に留まった。
 敗色濃厚になった1944年、ナチス・ドイツは生産性が高く、初心者にも操縦
できるジェット戦闘機「国民戦闘機(フォルクス・イェーガー)構想」を立ち
上げる。ハインケル社はそれに応じてHe-162戦闘機を開発した。開発開始から
約1年後の敗戦時に120機が配備、200機が完成、600機が組み立て途中という
驚異の速度で開発と製造を進めたが、これがハインケル社最後の輝きとなった。
機体自身も高速性能は優れていたが、操縦が難しく、初心者が扱える機体では
なかったという。あまりに開発期間が短く、欠点を修正する時間がなかったの
である。
 戦後のハインケルは、小型自動車製造などでチャンスを待った。が、やっと
航空機事業に戻れるかという1958年に死去。会社は1965年にフォッケウルフ社
の後身であるVFW社に吸収合併された。
 その後VFWは、1980年にメッサーシュミット社の系譜のメッサーシュミット・
ベルコウ・ブローム(MBB)社に吸収合併され、そのMBBも1998年にダイムラー
・クライスラーグループに買収されて、ダイムラー・クライスラー・エアロス
ペース(DASA)となった。DASAは2000年に欧州主要航空企業の大合併によって
EADSドイツとなり、EADSは2013年にエアバス・グループと名称を変更している。

 ところで、ハインケルとライバルであるメッサーシュミットとの因縁には、
ひとりの優秀な技術者が関係している。その名はロベルト・ルッサー(1899〜
1969)。当初ハインケル社で働いていた彼は、1933年にメッサーシュミットの
会社(当時はバイエルン航空機製造という名称、後のメッサーシュミット社)
に転職した。1936年、ドイツ空軍の主力戦闘機を選ぶコンペがあり、ハインケ
ルはHe-112戦闘機を、メッサーシュミットはBf-109戦闘機を開発した。この時
は、メッサーシュミットのBf-109が選定され、最終的に第二次世界大戦終結ま
でに3万5000機以上も生産されることとなった。
 ところでBf-109の基本設計は、かなりの部分をルッサーが行った形跡がある。
というのも、Bf-109からはそれまでのウィリー・メッサーシュミット本人の設
計と微妙に考え方が違うのが、感じ取れるからだ。
 ハインケルはこの敗北を非常に悔しがり、その後自社資金でBf-109を超える
高性能機のHe-100戦闘機を開発する。が、Bf-109を大量配備した空軍が、He-
100を採用することはなかった。ハインケルは自社で育てたルッサーに負けた
わけである。

 その後のルッサーの人生もなかなか数奇なものだ。まず1938年に古巣のハイ
ンケル社に戻る。ちなみに、ルッサーが抜けた後のメッサーシュミット社は、
Me-210双発戦闘機、Me-309戦闘機と失敗作を連発するようになる。ルッサーの
ハインケル社復帰の直接のきっかけはメッサーシュミットとの対立だったそう
だが、ひょっとするとなにかハインケルが動いたか、という気もしないでもな
い。
 ハインケル社ではHe-280ジェット戦闘機とHe-219夜間戦闘機の設計を担当す
る。ところがHe-219の設計が「凝り過ぎ」という理由でドイツ空軍省に却下さ
れ、この失敗が原因となりルッサーはハインケルの手により解雇されてしまっ
た。あるいはハインケルはBf-109でルッサーに負けたことを、根に持っていた
のかもしれない。「嵐の生涯」にはルッサーに関する記述はない。このあたり、
もはや本当のことは永遠に分からないであろう。
 ハインケル社を追われたルッサーはフィーゼラー社に移り、今度はパルスジ
ェットエンジンを動力とする無人飛行爆弾の開発に従事する。すなわち大戦末
期に恐れられたV-1飛行爆弾だ。 さらに戦後はアメリカに渡って、フォン・ブ
ラウンらのロケット開発グループに合流、アポロ計画のための巨大なサターン
Vロケットの開発に参加した。その過程で信頼性工学を研究し、「製品の信頼
性は使用する各部品の信頼性を掛け合わせたものとなる」という「ルッサーの
法則」を提唱している。
 このルッサーもハインケルに負けず劣らず興味深い人物なのだが、残念なが
ら自伝は残していないようだ。


【今回紹介した書籍】

● 『嵐の生涯 −飛行機設計家ハインケル−』
  エルンスト・ハインケル& ユルゲン・トールヴァルト 著/松谷健二 訳
  四六判/374頁/2014年8月発行/フジ出版社/ISBN 978-4-89226-052-0
  品切れ中


◇松浦晋也さんのプロフィール◇
ノンフィクション・ライター.1962年東京都出身.現在,PC Online で「人と
技術と情報の界面を探る」,日経トレンディネットで「“アレ”って何? 読
めばわかる研究所」,日経テクノロジーで「小惑星探査機はやぶさ2の挑戦」
を連載中.主著に『小惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦』『はやぶさ2の真実』
『飛べ!「はやぶさ」』『われらの有人宇宙船』『増補 スペースシャトルの
落日』『恐るべき旅路』『のりもの進化論』などがある.
Twitterアカウント https://twitter.com/ShinyaMatsuura

      「松浦晋也の“読書ノート”」 Copyright(C) 松浦晋也,2015


 次号は鹿野 司さんにご執筆いただきます.どうぞお楽しみに!


※本コラムは本メール配信約1か月後を目安に裳華房Webサイトに掲載します.
http://www.shokabo.co.jp/column/


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【裳華房 分野別書籍一覧】 http://www.shokabo.co.jp/mybooks/0000.html
【正誤表などサポート情報】 http://www.shokabo.co.jp/support/
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【4】[連載コラム]裳華房 編集子の“私の本棚”(第21回)
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 編集部の有志が月替わりで,思い出の一冊やお薦めの書籍などを語ります.
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◆ 12年ぶりの新作は科学“名著”のガイドブック! ◆

●『ドミトリーともきんす』(高野文子 著,中央公論新社)

 編集者のDです.
 非常に寡作ながらコアな読者の支持を集め,新作が発表されるたびにニュー
スになる,そんな作家さんたちがいます.その中のひとり,漫画家・高野文子
氏の待望の新刊が昨秋に発売されました.前作から数えて12年ぶり(!)とな
るその作品は,なんと科学者の著書のブックガイドとなっています.これは手
に取らないわけにはいきません.
 というわけで,今回は高野文子『ドミトリーともきんす』をご紹介します.
 本書では,学生寮「ドミトリーともきんす」を舞台に,寮母のとも子さんと
娘のきん子ちゃん,そしてまだ学生であったころの名だたる科学者たちの交流
が描かれています.登場人物たちのキャラクターは彼ら自身の著書から生み出
されたものだそうで,それぞれの著書からの引用や書籍の解説文も充実してい
ます.
 なにやら苦悩している朝永振一郎,ロマンチストな中谷宇吉郎,ひょうひょ
うとした湯川秀樹と,どちらかというと物静かに描かれる科学者たちの中で,
植物学者・牧野富太郎の小粋でいきいきとした描写が印象に残りました.自ら
の足で数多くの新種を発見し,それ以上にたくさんの植物画を残した牧野博士
が,高野氏の目には近しい存在に映ったのでしょうか.
 さらに,最終話が圧巻です.湯川博士の「詩と科学」−いずれも自然を観察
するところから始まり,その後は違う方向に向かうけれど,行き着く先は同じ
なのではないか−という詩が,技法を凝らした高野氏の漫画で見事に表現され
ています.
 高野氏が描いた科学の世界,詩と科学が行き着いた先を,ぜひご覧いただき
たく思います.


●『ドミトリーともきんす』
  高野文子 著/B5判/並製/128頁/定価(本体1200円+税)
  中央公論新社/2014年9月発行/ISBN978-4-12-004657-5
  http://matogrosso.jp/tomokins/tomokins-12.html


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【裳華房のお役立ちサイト】

◎ 自然科学系の雑誌一覧 −最新号の特集等タイトルとリンク−(1/8更新)
http://www.shokabo.co.jp/magazine/

◎ 大学・研究所・学協会の住所録とリンク
http://www.shokabo.co.jp/address.html
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【5】最近の話題
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 折々の科学的なトピックスや記念日,季節的なテーマなどについて,簡単な
解説と関連書籍,Webサイトなどを紹介します(不定期掲載).
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◆ 国際光年(IYL2015)◆

 2015年は,国連によって「国際光年:International Year of Light 2015」
と制定されました.ミクロな原子の光からマクロな宇宙の光まで,光科学技術
の人類の幸福や文化の発展への貢献を促進するとともに,その理解の普及・啓
蒙に努めるための期間とするものです.
 日本では,日本学術会議とその下部組織ICO(国際光学委員会)が中心と
なり,各地でさまざまな行事などが展開される予定です.
 
◇ 国際光年(IYL2015)公式サイト
http://www.light2015.org/Home.html

◇ 国際光年(IYL2015)日本組織のサイト
http://iyl2015-japan.org/

 なぜ今年(2015年)が選ばれたかというと……
・1000年前(1015年)……イブン・アル・ハイサムによる光に関する研究
・ 200年前(1815年)……フレネルにより提案された波動説
・ 150年前(1865年)……マクスウェルにより提案された光伝播についての
   電磁理論
・ 110年前(1905年)……光電効果についてのアインシュタインの理論
・ 100年前(1915年)……一般相対性理論についてのアインシュタインの理論
・ 50年前(1965年)……ペンジアス&ウィルソンの宇宙マイクロ波背景放射
   の発見,および光ファイバー通信に関するカオの業績
とのこと(上記IYL2015のサイトより).

 折しも昨年,赤ア勇先生,天野浩先生,中村修二先生が,「高輝度・低消費
電力白色光源を可能とした高効率青色LEDの発明」によって2014年ノーベル
物理学賞を受賞されました.

 今年1年間,光科学技術の話題から目が離せません.


【裳華房発行の“光”関連書籍】

●『視覚と照明』(入倉 隆 著) 【最新刊】
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-6026-9.htm

 測光や視覚・色覚の基礎,人の視覚特性,そして視覚以外にもさまざまに及
ぶ光の影響を学び,快適で安全な照明環境について考えます.

●『光化学 −光反応から光機能性まで−』(杉森 彰・時田澄男 共著)
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-3089-7.htm

 光ディスクやルミネッセンス,ホログラフィー,レーザーなど,時代をリー
ドする光化学の現状を鮮やかに描き出した基礎光化学の入門書.

●『非線形光学入門』(服部利明 著)
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-2826-9.htm

 量子エレクトロニクス,量子光学,光エレクトロニクスなどの基礎となる非
線形光学について,量子力学を苦手とする人でも無理なく取り組める入門書.

●『宇宙スペクトル博物館<可視光編> 天空からの虹色の便り 』
 (粟野諭美・田島由起子・田鍋和仁・乗本祐慈・福江 純 共著)
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-2819-1.htm

 “可視光”とは何かから,身近な色彩や風景,光に関する機械や道具とその
仕組み,可視光がとらえた星や星雲・星団・銀河など様々な天体の姿を紹介.

●『光の小さな粒 −新世紀を照らす近接場光−』(大津元一 著)
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-8739-6.htm

 話題の青色半導体レーザーを超える,光科学の真のブレークスルー「近接場
光学」について,パイオニア自らが語ります.


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【裳華房のお役立ちサイト】

◎ 研究所等の一般公開(1/8更新)
http://www.shokabo.co.jp/keyword/openday.html

◎ 学会主催 一般講演会・公開シンポジウム(1/8更新)
http://www.shokabo.co.jp/keyword/openlecture.html

◎ 若手 春・夏・秋・冬の学校(1/8更新)
http://www.shokabo.co.jp/keyword/wakateschool.html
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【6】裳華房の分野別売上げランキング(2014年下半期)
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 2014年下半期(7〜12月)における裳華房の主要4分野の売上げランキング
です.数学と物理学は小分野に分けて各3位まで,化学と生物学はそれぞれ10
位まで記しています.なお,採用品としての注文分は除きました.
http://www.shokabo.co.jp/m_list/ranking2014-2.html
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 ※各書籍の内容等は分野名の下に記載したリンク先をご参照ください※

 ◆【数学分野】◆
 http://www.shokabo.co.jp/m_list/ranking2014-2.html#math

 ◇【線形代数】 
1.『数学選書1 線型代数学』 佐武一郎 著 
2.『基礎から学べる線形代数』 船橋昭一・中馬悟朗 共著 
3.『基礎 線形代数』 茂木 勇・横手一郎 共著

 ◇【微分積分】
1.『微分積分(改訂版)』 矢野健太郎・石原 繁 編
2.『続 微分積分読本 −多変数− 』 小林昭七 著 
3.『理工系入門 微分積分』 石原 繁・浅野重初 共著 

 ◇【解析学】
1.『数学選書4 ルベーグ積分入門』 伊藤清三 著
2.『基礎数学選書23 テンソル解析【復刊】』 田代嘉宏 著
3.『基礎解析学(改訂版)』 矢野健太郎・石原 繁 共著

 ◇【確率・統計】
1. 『数学シリーズ 数理統計学(改訂版)』 稲垣宣生 著
2. 『データ科学の数理 統計学講義』 稲垣宣生ほか 共著 
3. 『新統計入門』 小寺平治 著

 ◇【数学:その他】
1.『曲線と曲面の微分幾何(改訂版)』 小林昭七 著
2.『経済・経営のための数学教室 −経済数学入門−』 小林道正 著
3.『数学シリーズ 集合と位相』 内田伏一 著


 ◆【物理学分野】◆
 http://www.shokabo.co.jp/m_list/ranking2014-2.html#phys

 ◇【力学】
1. 『フィジックスライブラリー 解析力学』 久保謙一 著
2.『力学(三訂版)』 原島 鮮 著
3.『物理学選書14 流体力学(前編)』 今井 功 著 

 ◇【電磁気学】
1.『テキストシリーズ 電磁気学』 兵頭俊夫 著
2.『物理学講義 電磁気学』 松下 貢 著
3.『電磁気学』 中山正敏 著

 ◇【熱学・統計力学】
1.『大学演習 熱学・統計力学(修訂版)』 久保亮五 編
2.『熱力学』 三宅 哲 著
3.『物理学講義 熱力学』 松下 貢 著

 ◇【量子力学】
1. 『量子力学選書 場の量子論−不変性と自由場を中心にして−』
    坂本眞人 著 
2. 『基礎物理学選書5A 量子力学 I(改訂版)』 小出昭一郎 著 
3.『基礎物理学選書5B 量子力学 II(改訂版)』 小出昭一郎 著

 ◇【物理学:その他】
1. 『テキストシリーズ 振動・波動』 小形正男 著 
2.『相対論の世界』 橋本正章・荒井賢三 共著  
3.『物理学(三訂版)』 小出昭一郎 著 


 ◆【化学分野】◆
 http://www.shokabo.co.jp/m_list/ranking2014-2.html#chem

1. 『生命系のための有機化学T−基礎有機化学−』 齋藤勝裕 著
2.『新・元素と周期律 』 井口洋夫・井口 眞 共著  
3. 『高分子合成化学(改訂版)』 井上祥平 著
4. 『一般化学(三訂版)』 長島弘三・富田 功 共著
5. 『量子化学(下)』 原田義也 著
6. 『光化学 −光反応から光機能性まで−』 杉森 彰・時田澄男 共著 
7.『量子化学(上)』 原田義也 著
8.『物理化学入門シリーズ 量子化学』 大野公一 著 
9.『理科教育力を高める基礎化学』 長谷川 正・國仙久雄・吉永裕介 共著  
10.『化学の指針シリーズ 超分子の化学』 菅原 正・木村榮一 共編  


 ◆【生物学分野】◆
 http://www.shokabo.co.jp/m_list/ranking2014-2.html#bio

1. 『しくみと原理で解き明かす 植物生理学』 佐藤直樹 著
2. 『新・生命科学シリーズ 動物の系統分類と進化』 藤田敏彦 著 
3. 『新・生命科学シリーズ 植物の生態 −生理機能を中心に− 』
     寺島一郎 著
4. 『新・生命科学シリーズ 植物の系統と進化』 伊藤元己 著 
5. 『人類進化論 −霊長類学からの展開−』 山極寿一 著 
6. 『新・生命科学シリーズ 動物行動の分子生物学』
     久保健雄・奥山輝大・上川内あづさ・竹内秀明 共著  
7. 『新・生命科学シリーズ 植物の成長』 西谷和彦 著 
8. 『イラスト 基礎からわかる生化学』 坂本順司 著 
9. 『コア講義 分子遺伝学』 田村隆明 著
10. 『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学』 坂本順司 著


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【7】お知らせ&編集後記
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◇お知らせ
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1.「大学・短大・高専用教科書のご案内」
  http://www.shokabo.co.jp/text.html
2.【講義担当の先生方へ】講義用 教授資料のご案内
  http://www.shokabo.co.jp/textbook/text-tm.html
3.訂正表・正誤表や新しい演習問題など「書籍のサポート情報」.
  http://www.shokabo.co.jp/support/index.html
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◇編集後記
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 新年明けましておめでとうございます!
 よき新春をお迎えのこととお慶び申しあげます.

 冒頭の弊社社長のあいさつにありますように,裳華房は本年2月に,東京開
業120周年を迎えます.今から120年前というと,明治28年3月に日清戦争が終
結した,その直前の時期.以来,度重なる戦争や関東大震災など様々な苦難が
あったと思いますが(残念ながら詳しい記録は残っていません),読者の皆様
のご愛顧と先人の努力のおかげで現在の裳華房があります.“歴史”に奢るこ
となく,これからも良書の刊行・普及に努力して参りたいと思います.

 今号より少しだけレイアウトを変更してみました.
 昨年と一昨年に開催した(図書カードの)読者プレゼントは,120周年事業
の一つとして春ころに開催の予定です.また今号は盛りだくさんとなったため
「裳華房の“古書”探訪」は休載しました.悪しからずご了承ください.

 本年も引き続きご愛読のほど宜しくお願い申し上げます.<(_ _)>
                               (TK)
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次号は2015年2月4日の配信予定です.どうぞお楽しみに! \\(^o^)//


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