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裳華房メールマガジン (Shokabo-News)
バックナンバー(No.369;2021年3月号 3月の新刊/裳華房の“古書”探訪【特別編】 ほか

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆   Shokabo-News No.369                2021/3/12   裳華房メールマガジン 2021年3月号   https://www.shokabo.co.jp/m_list/m_list.html ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★目次★ ─────────────────────────────────── 【1】3月の新刊案内   『数学シリーズ 代数入門(新装版)』   『有機化学スタンダード 有機スペクトル解析入門』   『ベーシック生物学(増補改訂版)』 【2】コラム 裳華房の“古書”探訪【特別編】:   田中義麿著『基礎遺伝学』(執筆:東京理科大学教授 武村政春先生) 【3】お知らせ&編集後記 ─────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】3月の新刊案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●『数学シリーズ 代数入門(新装版)−群と加群−』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-1413-2.htm 堀田良之 著/A5判/228頁/定価3410円(本体3100円+税10%)/ 2021年3月/裳華房/ISBN 978-4-7853-1413-2 C3041  刊行より30年あまり、多くの読者に愛されてきた代数学のロングセラーが、 新装版として生まれ変わる。  本書は、群・環および環上の加群までを題材に、抽象代数学の基礎的概念へ の入門を試みたテキストである。線型代数学における内容と諸概念が、群・環 等の基礎的代数系の初歩的運用によっていかなる描像に成長するかを1つの目 標としている。さらに、余力のある読者のために、いわゆる代数解析への一端 への入門を試みている。  このたびの新装版では、旧版に見いだされた誤植、および文字づかいをいく つか改めたほかは、本文の内容は原則変更していない。 【主要目次】 1.代数系の基礎 2.線型代数再論 3.群 4.環と加群 5.ワイル代数と その加群 ●『有機化学スタンダード 有機スペクトル解析入門』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-3426-0.htm 小林啓二・木原伸浩 共著/B5判/240頁/2色刷/定価3740円(本体3400円 +税10%)/2021年3月/裳華房/ISBN 978-4-7853-3426-0  C3043  有機化学分野で広く利用される、UV-vis、IR、1H-NMR、13C-NMRの各スペク トルおよびマススペクトルについて解説した。これらの各スペクトルから得ら れる情報を統合し、構造決定できる能力を養える。  単なるスペクトルの解釈にとどまることなく、豊富な図を用いてその物理的 背景から懇切丁寧にわかりやすく解説しているので、構造解析に行き詰まった ときに自ら打開する力が身につくであろう。また、最終章の総合問題は、実践 的な演習ができるだけでなく、豊富な解説が付されているため、「手引書」と しても活用できる。初学者が有機スペクトル解析を学ぶためにきわめて適した 入門書である。 【主要目次】 1.スペクトル分析の基礎 2.紫外-可視スペクトルと電子遷移 3.紫外-可 視スペクトルの解釈 4.赤外スペクトルと分子振動 5.赤外スペクトルと特 性吸収 6.核磁気共鳴スペクトルの基礎 7.パルスFT-NMR 8.化学シフト 9.スピン-スピン結合 10.1H-NMR測定法の広がり 11.13C-NMR 12.マス スペクトルと気相イオン 13.マススペクトルの解釈 14.スペクトルによる 構造決定 ●『ベーシック生物学(増補改訂版)』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5243-1.htm 武村政春 著/B5判/224頁/2色刷/定価3080円(本体2800円+税10%)/ 2021年3月/裳華房/ISBN 978-4-7853-5243-1 C3045  大学の教養課程の学生を対象に、文科系から理工系、医薬看護系、農学・栄 養系まで幅広く利用できるように執筆された教科書・参考書。  高等学校で生物学を履修してこなかった学生にも適するように高校生物の内 容を一通り網羅しながら、既習者や大学の生物学への接続を意識して(高校の 教科書よりも)難易度を少し高くするように記述するとともに、生命科学が発 展する現代に必要と思われる(とくに人間自身に関する)内容をプラスして解 説した。また、生物学の発展に寄与した研究者の業績をできるだけ取り上げ、 とりわけ日本人研究者の貢献も数多く紹介した。  増補改訂版では、ゲノム編集やオートファジー、新型コロナウイルスなどの 話題をはじめ、全編にわたってきめ細かく用語や解説などを増補・修正して、 よりわかりやすく使いやすくなるように改訂を施した。  生物学を改めて一通りかつきちんと学びたい人の復習用のテキストとしても お薦め。 【主要目次】 1.生物と生物学 2.細胞・生体構成物質とエネルギー 3.遺伝子とそのは たらき 4.動物の生殖と発生 5.ヒト(動物)の器官とそのはたらき 6. 植物のしくみ 7.老化・寿命とヒトの病気 8.進化の歴史としくみ 9.生 物の系統と分類 10.生物多様性と生態系 ※著者の武村先生には今号の「裳華房の“古書”探訪」にご執筆いただいて  おります(下記参照)。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【裳華房 新刊一覧】   https://www.shokabo.co.jp/book_news.html 【裳華房 分野別書籍一覧】https://www.shokabo.co.jp/mybooks/0000.html 【正誤表などサポート情報】https://www.shokabo.co.jp/support/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】[コラム]裳華房の“古書”探訪【特別編】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  弊社の起源は、江戸時代、伊達藩の御用板所であった「仙台書林 裳華房」 に遡ります。ここでは、科学書の出版に力を入れ始めた明治時代後期代から昭 和時代に刊行された書籍の中から選んで紹介いたします。 【バックナンバー】 http://www.shokabo.co.jp/oldbooks/index.html 【裳華房の歴史】  http://www.shokabo.co.jp/history.html  今回は【特別編】として、遺伝学の教科書として長らくご愛顧いただいた 『基礎遺伝学』について、東京理科大学教授の武村政春先生にご紹介いただ きました。 ─────────────────────────────────── ◆ 田中義麿 著『基礎遺伝学』                      武村政春(東京理科大学)  田中義麿著『基礎遺伝学』という本がある。改訂版を含めた最も新しい版は、 2008年に刊行された第50版4刷である。その版数からわかるように相当な重版 ・増刷が重ねられてきたロングセラーで、初版は1951年であるから、じつに半 世紀以上にもわたって愛読されてきたことになる。  今でこそ遺伝学の基本となる物質的基盤がDNAであることは周知のとおり だが、田中著『基礎遺伝学』は、そもそもDNAの振舞いが中心となっている わけではない。むしろ、メンデル遺伝学の正統な系譜を積んで記述される染色 体と遺伝との関係は、古きよき時代の遺伝学そのものであると言える。しかし ながら、それにとどまらない魅力がこの本にはある。  僕の手元には2005年の第50版だけでなく、1961年の第13版と、1967年の第18 版もある。第13版にはまだDNAの二重らせん構造は掲載されていないが、第 18版にはすでに掲載されている。これは、1963年の第14版において「最近遺伝 学の進歩」という新しい章が追加されたことによるもので、この版以降、DN Aの化学的実体としての二重らせん構造が登場する。一方において、DNAの 化学的実体を記述するということは、遺伝子の化学的実体を記述するというこ とに他ならない。1960年代に刊行されたこのあたりの版では、興味深いことに 遺伝子の本体(本態)がどのようなものかについて、その概念が過渡期である ことを思わせる記述が共存している。1967年の第18版をみてみよう。  第14(XIV)章「遺伝物質の本態」(1961年の第13版にもすでに存在する) では、遺伝子の本態について、  遺伝子は1分子または数分子より成る粒子であって、ある程度の恒久性を  有し、高度の自主性と、増殖性と、突然変異性とを有しているが、電子顕  微鏡をもってしてもまだこれを見ることができない。 とある(266ページ)。さらに  最近多くの細胞遺伝学者、化学者は遺伝子の化学的本質がDNAであると  考えるようになって来た。 として(268ページ)、DNAの構造が、塩基、糖、燐酸よりなるヌクレオチ ドが二つずつ対をなしたポリヌクレオチド構造であることを述べている(269 ページ)。そして第19(XIX)章「最近遺伝学の進歩」で、  遺伝子の化学的本質がDNAと呼ばれる核酸であることは …(中略)…  その化学構造についてワトソン及びクリックの提案による模式が一般に受  入れられるに至った。 と述べ(363ページ)、DNAの二重らせんモデルを図として登場させている のである。ワトソンとクリックの二重らせんモデルが発表されたのは1953年だ から、『基礎遺伝学』における初出である1963年(第14版)との間には、じつ に10年のタイムラグがある。しかし、これは単に反映させるのが遅すぎたとい うのではなく、「一般に受入れられるに至った」と田中が判断するのに10年か けた、とみなすのが妥当であろう。  じつは田中の『基礎遺伝学』には、その“前身”となった本がある。1934年 (昭和9年)に初版が出た『遺傳學』がそれで、1951年に第8版が出た後、『基 礎遺伝学』の初版が刊行されたことからもそれがわかる。『遺傳學』では、 「結論(遺傳因子の本質)」の章で「遺傳因子」についての当時の議論が細や かに紹介されており、1950年の第7版に際して加筆された「増補」には、遺伝 子の主成分はDNAで、それにあるタンパク質が結合して作られたものである ことは間違いない、と記されている。  改訂、増補を何回も繰り返して作られる教科書には、学問の歴史が埋め込ま れている。記述内容の変化は、その事象に対する研究者の考え方の変化そのも のである。戦前から戦後にかけて長く読まれてきた教科書としてのみならず、 田中の『遺傳學』と『基礎遺伝学』は、その移ろいと共に、日本における遺伝 子概念の受容と変容の過程をありありと浮かび上がらせる類稀な科学史の本で もあると、僕はそう思っている。 【今回ご紹介した書籍】 ◆『基礎遺伝学』  田中義麿 著/菊判/340頁/1951年発行/裳華房 ◆『遺傳學』  田中義麿 著/菊判/799頁/1934年発行/裳華房 [編集部注] 田中義麿先生のご略歴などについては、『基礎遺伝学』をご長男の田中克己先 生等が改訂された『基礎遺伝学(改訂版)』(1972年発行)の紹介ページをご 参照ください(下記URL)。 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5010-9.htm 【武村政春先生の研究室のWebサイト】 https://takemura-lab.azurewebsites.net/main/index ※ご執筆いただいた武村政春先生の著書『ベーシック生物学(増補改訂版)』  が今月下旬に弊社より刊行されます。 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5243-1.htm ※お気づきの点がありましたら m-list@shokabo.co.jp まで御連絡ください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【電子書籍のご案内】  https://www.shokabo.co.jp/ebooks/index.html 【オンデマンド出版書籍】 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/d-pub.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】お知らせ&編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇お知らせ ─────────────────────────────────── 1.訂正表・正誤表や新しい演習問題など「書籍のサポート情報」   https://www.shokabo.co.jp/support/index.html 2.裳華房 総合図書目録   https://www.shokabo.co.jp/mokuroku.html ─────────────────────────────────── ◇編集後記 ───────────────────────────────────  新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種がようやくわが国でも始ま りました。一方、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に発令された緊急事態宣 言は今月21日まで延長されました。予断を許さない状況がまだまだ続きますが、 くれぐれも体調管理などにお気をつけてお過ごしください。                                (TK) ─────────────────────────────────── 次号は2021年5月中旬の配信予定です。どうぞお楽しみに!\\(^o^)// ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ Shokabo-Newsの配信停止・アドレス変更は下記URLよりお願いします ★ https://www.shokabo.co.jp/m_list/m_list.html メールマガジンのご意見・ご感想は m-list@shokabo.co.jp まで. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自然科学書出版 (株)裳華房 〒102-0081 東京都千代田区四番町8-1 Tel:03-3262-9166 Fax:03-3262-9130 電子メール:info@shokabo.co.jp URL:https://www.shokabo.co.jp/  Twitterアカウント:@shokabo 【個人情報の取り扱い】 https://www.shokabo.co.jp/policy.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(c) 裳華房,2021      無断転載を禁じます.



         

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