Observation through X-ray wavelengths has revealed that a protostar in star forming regions, such as dark clouds, is emitting intense X-rays.

宇宙空間は完全な真空ではなく，わずかながら， 希薄なガス物質や固体微粒子（ダスト），そして輻射や磁場が存在しています． 銀河系内の星間空間では，ガス物質の平均的な密度は， 1cm³あたりに水素原子が1個程度ですが， 平均よりガス密度が比較的高い領域を， 星雲(nebula)とか 星間雲(interstellar cloud)と呼んでいます．

X線での観測によって，暗黒星雲(dark cloud)などの星形成領域の中の原始星が， X線を放射していることがわかってきました． 原始星のまわりの濃い塵やガスが，ほとんどの電磁波を遮っていて， 中心星はまさにベールに隠れたままでしたが， それらも透過する硬X線の観測によって原始星の研究がはじまったのです．