暈(Halo)

暈のできるしくみ

大気の上空では気温は零度以下になっており, 大気中の水滴は氷の結晶となって浮かんでいます. この結晶の形にはいくつか種類がありますが, 正六角形の底面をもつ平板状の結晶と柱状の結晶が,その代表的な形になります.
光がこの結晶に射し込むとき,結晶の表面では屈折が起こり, 氷の結晶はプリズムと同じようなはたらきをします. その結果,白色の光は虹と同じようにスペクトルに分かれます. このスペクトルが暈の正体です.
結晶に対して光がどの方向から入射するかによって, その経路は入射する光に対しておよそ22°と46°の方向に集中します. そのため,暈は二重に現れることになります.


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