M32は,アンドロメダ銀河(M31)の伴銀河で, 古い星々から成る楕円銀河です. 私たちから約250万光年の距離にあり, お隣の銀河と言えます. 資料提供:東京大学 木曽観測所 |
紫外線で見たM32
ハッブル宇宙望遠鏡の画像分光器STIS(Space Telescope Imaging Spectrograph)は,
楕円銀河M32の中心部をはじめて紫外線で分解することに成功しました.
画面右下の明るい部分がM32の中心部で,
その周囲に約8000個もの高温の星々が分解されている様子がわかります.
M32からは,強い紫外線の中でも特に波長が短い, 極端紫外線が放射されていることがわかっていましたが, 楕円銀河の中心部は星などが非常に密集していて, これまで極端紫外線の源を捉えることはできませんでした. 今回はじめて,楕円銀河から発せられる強烈な紫外線の源が, これらの古い星々であることが同定されました. 左の画像は,M32の中心部のみがクローズアップされています. 実際のM32の広がりは,この視野の約20倍もの大きさです. | |
Copyright (NASA / Hubble Space Telescope Public Pictures) URL (http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pictures.html) |
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