裳華房のtwitterをフォローする


【裳華房】 メールマガジン「Shokabo-News」連載コラム 
裳華房 編集子の“私の本棚”

禁無断転載 → 裳華房メールマガジン「Shokabo-News」

第49回 偉大なるあの方の“何者でもなかった頃の話”

   山中伸弥 羽生善治 是枝裕和 山極壽一 永田和宏
    『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』(文春新書)

 ――あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じ取ってほしい(永田和宏先生)

 まえがきや帯にも登場するこんな想いを元に,歌人で細胞生物学者の永田先生によって京都産業大学で開催された講演・対談シリーズ「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば,何かが始まる!」.この講演を書き起こしたのが,今回ご紹介する『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』です.
 本書に登場するのはiPS細胞の山中伸也教授、将棋の羽生善治氏、映画の是枝裕和監督、京大総長の山極壽一教授という,一冊の本に名を連ねているだけでもびっくりするような豪華メンバーです.そのような方々が若かりし頃の失敗や挫折,苦悩の日々について語って下さっています.掲載されているエピソードにはすでに広く知られているものもありますが,ご自身の口から目の前の学生たちに向けて語られたことで,インタビュー記事やご執筆文章とはまた違った熱と重みが生じているような気がしてなりません.講演に引き続いての永田先生との対談も収録されており,より突っ込んだお話まで伺うことができます.
 各界を牽引するトップランナー達の「何者でもなかった頃の話」を通じて,学生そしてわたしたちにも一歩を踏み出す勇気が生まれるのではないでしょうか.一度限りの講演に留まらずに広くみなさんにお届けしたい,そんな一冊です.(編集者D)

【今回ご紹介した書籍】
『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』
  山中伸弥 羽生善治 是枝裕和 山極壽一 永田和宏/
  新書判/208頁/定価770円(本体700円+税10%)/2017年2月発行/文藝春秋社/
  978-4-16-661118-8
  http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166611188
  ※電子書籍版もあります. 
  https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1666111800000000000W
  ※2018年2月に第2弾『続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』が刊行されています. 
  https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166611584


「裳華房 編集子の“私の本棚”」 Copyright(c) 裳華房,2017
Shokabo-News No. 338(2017-9)に掲載 



※「裳華房 編集子の“私の本棚”」は,裳華房のメールマガジン「Shokabo-News」にて連載しています.Webサイトにはメールマガジン配信の約1か月後に掲載します.是非メールマガジンにご登録ください.
   Shokabo-Newsの登録・停止・アドレス変更



         

自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.