雑誌『生物の科学 遺伝』 1997年12月号(51巻12号)
B5判 80頁 



【特集 動物の変態を考える/渡辺俊樹 企画】

    オタマジャクシからカエルへ.芋虫から蛹へ,そして蝶へ.動物の“変態”は,その劇的な変化ゆえ多くの人々の興味をひく現象である.一見“まわり道”であるかのような複雑な発生様式が多くの動物で採用されているのはなぜだろう.ドラスティックな体制の作りかえは,どんな機構に支えられているのだろう.最近明らかになった知見を中心に,動物の変態を考えてみる.

    動物の進化と変態―まわり道をする発生(渡辺俊樹)
    両生類の変態とホルモン(山本和俊)
    カエルにみる幼生型細胞から成体型細胞への変態(天野寿一・吉里勝利)
    昆虫の変態とホルモン(桜井 勝)
    ウニの変態と幼生の環境適応(雨宮昭南)
【今月の解説】
    藍色細菌の生物時計(岩崎秀雄・石浦正寛・近藤孝男)
【トピックス】
    トランスジェニック作物実用化の10年(山口彦之)
    オジギソウの“お辞儀物質”を発見(山村庄亮)
    骨をつくる遺伝子 Cbfa1/Pebp2αA(小守壽文)
【連 載】
    連載エッセイ・自然と私/ペドロジストとして(田村憲司)
    植物文化史/カジュマル―キジムナーの棲み家(臼井英治)
    江戸東京の自然誌/横浜のシルク博物館(唐沢孝一)
    実験・観察のページ/見た!触れた!感じた! 気管の枝分れ―ブタの気管のやわらかな鋳型標本の作製と利用(大石正芳・小原 健)
    ヒトの遺伝をめぐる12の疑問/『蔵』の遺伝学(中込弥男) 海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話/濁った内湾のサンゴ群集とマ ングローブの渚を遊ぶ(西平守孝)
    実験生物ものがたり/ホヤ(中内光昭)
    生物ライブラリー/校庭の野鳥・植物解剖学入門・老化と遺伝子情報の発現
    1997年総目次




         

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