雑誌『生物の科学 遺伝』1997年8月号(51巻8号)
B5判 80頁 


【特集 スポーツとヒトの体/小林寛道 企画】
     ヒトは,スポーツという文化的な行為を通して,潜在的運動能力を開花させ,トレーニングによってより洗練された能力を発揮することができる.一方で,健康の維持,若々しさを保つためにも,適度なスポーツを行うことは大きな効力を発揮する.スポーツを通してみられる体の生理的変化・運動能力の向上,さらには遺伝とスポーツの関係やスポーツ時の栄養摂取法など,スポーツとヒトの体の関係を多面的に紹介する.

    特集にあたって(小林寛道)
    筋肉のトレーニング―分子機構と応用(石井直方)
    スポーツと健康・老化―心肺機能との関連から(小林寛道)
    高所トレーニングはなぜ効果的か(浅野勝己)
    スポーツと遺伝(井本岳秋・小林寛道)
    スポーツと栄養(樋口 進)
【今月の解説】
    最も原始的な真核藻類イデユコゴメ類(長島秀行)
    ザリガニの運動制御系にみられる安全設計(山口恒夫)
【トピックス】
    原人は現生人類の時代まで生き残っていた?(馬場悠男・松浦秀治)
【連 載】
    連載エッセイ・自然と私/マリモ棲む湖岸から陸を眺めて(若菜 勇)
    植物文化史/グラジオラス−夏を彩る(臼井英治)
    実験・観察のページ/ミズクラゲの観察と飼育(武田 実)
    江戸東京の自然誌/桜草の自生地(唐沢孝一)
    ヒトの遺伝をめぐる12の疑問/聾唖をめぐって(中込弥男)
    海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話/熱帯ネパールと野生動物(御影雅幸)
    実験生物ものがたり/真性粘菌(太田次郎)
    生物ライブラリー/哺乳類の生態学・日本人の誕生・DNA農業



         

自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.