雑誌『生物の科学 遺伝』 1997年9月号(51巻9号)
B5判 80頁 


【特集 天敵昆虫で作物をまもる/矢野栄二 企画】
     化学農薬に頼らない環境保全型農業の実現は,今や地球規模の課題となっている.害虫防除のための天敵の生物農薬的利用は施設栽培の環境に適しているため,施設栽培の盛んな日本ではとくに天敵利用の研究を進める必要があるが,実用化に向けてはクリアすべき問題も多い.本特集では,生物農薬としての天敵昆虫研究の現状,実際に利用するうえでの問題点を紹介する.

    天敵昆虫で作物をまもる―生物農薬としての天敵研究の歴史と現状(広瀬義躬)
    野菜をハダニからまもるチリカブリダニ(齋藤 裕)
    野菜・花をアザミウマからまもるヒメハナカメムシ(矢野栄二)
    野菜をコナジラミからまもるツヤコバチ(荒川 良)
    作物を害虫からまもるタマゴコバチ(平井一男)
    植物―害虫―天敵間の化学情報:天敵利用の新技術開発に向けて(高林純示)
【今月の解説】
    植物の「斑入り」はなぜ起こるか?(坂本 亘)
    琵琶湖における近年の環境変化が在来魚種に与える影響(山本敏哉・遊磨正秀)
【トピックス】
    細胞死を抑制する遺伝子が神経細胞の再生を調節している(小島正己)
    トウモロコシにおける乾燥ストレス誘導遺伝子の解析(山口彦之)
【連 載】
    連載エッセイ・自然と私/みつめることのできる目(杉浦 宏)
    植物文化史/クリ−実りの秋(臼井英治)
    江戸東京の自然誌/行徳の塩田(唐沢孝一)
    実験・観察のページ/受精卵から成熟ウニまでの室内飼育(畑 正好)
    ヒトの遺伝をめぐる12の疑問/“がん”とその遺伝的背景(中込弥男)
    海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話/フィールドワーカーを悩ませ る熱帯ムシ百態(大沢秀行)
    実験生物ものがたり/ミドリムシ Euglena(中野長久)
    生物ライブラリー/アホウドリの島・マルハナバチ ハンドブック・カエルの鼻



         

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