雑誌『生物の科学 遺伝』 1999巻4月号(53巻4号)
B5判 112頁 (特大号)


【特集 田んぼのエコロジー/中村俊彦 企画】
    日本の伝統的な農業が守り育ててきた田んぼ,雑木林などのいわゆる二次的 自然を保全しようという気運が高まっている.一方で,土地改良や米ばなれ, 米あまりによる減反政策,後継者不足など,田んぼがきわめて厳しい状況に おかれているという現実がある.田んぼがいかに生物多様性を支えているか, また人々の暮らしにどんな恩恵を与えているかを今一度見直してみよう.
【トピックス】
    高校「生物」と医学部入学試験(井出千束)
    1998年度ラスカー賞 増井禎夫博士に(片桐千明)
    第14回国際生物学賞 ソルブリーグ博士に(加藤雅啓)
    1998年度ノーベル医学・生理学賞(西野武士)
【今月の解説】
    ランダウの街で−デーデルラインの曾孫との出会い(西川輝昭)
    『生物教育用語集』とこれからの生物教育(田幡憲一)
【連 載】
    連載エッセイ・自然と私/私の原風景(山本福壽)
    人類遺伝学の発展−草創期から黎明期まで(柳瀬敏幸)
    植物文化史(臼井英治)/ナルコユリ−黄精
    実験・観察のページ/修学旅行で学ぶ諫早湾の環境(森下忠志)
    諫早湾の生物−有明海特産種の宝庫/有明海の魚類(田北 徹)
    環境保全の現状/
     アホウドリは復活するか−残された課題と展望〈前編〉(長谷川 博)
    進化の支流と本流(石川 統)/ヒドロゲノソームと嫌気性ミトコンドリア
    動物たちの気になる行動/シマヘビの多様な採餌行動(森  哲)
    海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話/
     不思議いっぱいの小さな大陸・マダガスカルで化石探し(早川浩司)
    研究室・研究所めぐり/千葉県立中央博物館(千原光雄)
    生物ライブラリー/『菜の花からのたより』『立花隆100億年の旅』『日本動物大百科 昆虫』『ミツバチの知恵』『メダカ学全書』



         

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