雑誌『生物の科学 遺伝』 1999年9月号(53巻9号)
B5判 80頁 


【特集 色覚のしくみと色覚異常/市川敏夫 企画】
    色を感じるしくみ(色覚)には個人差があり,色覚異常の大部分は遺伝によ って起こる.色覚異常とはどんなものか,どのような場面で障害があるのか, 一般にはまだ誤解されている面もある.神経生理学,遺伝子研究等の進展に より,色覚のしくみと,色覚異常についての理解が急速に進んでいる.本特 集では色覚のメカニズムとその進化,色覚異常の実際を平易に解説すると共 に,色覚異常に対する正しい社会のありかたについても提言する.
【トピックス】
    第7回ラムサール条約締約国会議
    −ウエットランド保全の新たな取組みに向けて(三間淳吉)
    6千年前の地層から「プラントオパール」発見(佐藤洋一郎)
【今月の解説】
    泥炭湿地の環境調節機能(原口 昭)
【連 載】
    エッセイ・自然と私/染色体を見て自然を思う(茅野 博)
    万里同符−トロイカエッセイ/死による無限と夢幻(田沼靖一)
    植物文化史(臼井英治)/アズキ−赤いダイヤ
    実験・観察のページ/酢酸菌によるバクテリアセルロースの形成(高橋京子)
    進化の支流と本流(石川 統)/カエルはなぜ滅びるか
    動物たちの気になる行動/発情期におけるニホンジカの行動(南 正人)
    海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話/
     ヒマラヤの高山植物をもとめて−新しい発見がまだいっぱい(若林三千男)
    研究室・研究所めぐり/JT 生命誌研究館(加藤和人)
    生物ライブラリー/『動きだした遺伝子治療』『細胞はどのように生まれたか』
     『生命系』『生と死のゲノム,遺伝子の未来』『脳と物理学』



         

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