平成15（2003）年から施行される高等学校の新しい学習指導要領が告示された．学校週５日制の完全実施や「総合的な学習の時間」が必修になったこと等により，理科の学習時間が減少することが予想される．一方で子どもたちの「理科 離れ」が指摘されるようになって久しい．時代の「曲がり角」に立つわれわれは，これからの理科教育・生物教育をどのように考えていったら良いのだろう．

特集にあたって（田幡憲一）
初等・中等理科教育と大学の理科教育（松田良一）
医学部・歯学部入試と高等学校の理科教育（浅見行一）
カリキュラムからみえてくる高等学校理科の学習状況（板山　裕）
とんでもない勘違い（？）−「知の営み離れ」の背景を探る（風間晴子）
高校と大学の共同授業の試み−高校生に大学で遺伝子クローニングを
　　実体験させてみた（吉本和夫）
大学で学ぶ子どもたち（田幡憲一・出口竜作）

睡眠異常の遺伝因子（北條浩彦）

アメリカにおける理科教育の現状（落合栄一郎）

エッセイ・自然と私／小笠原の自然と付き合う（安井隆弥）
万里同符−トロイカエッセイ／死の存在の認識と意義（田沼靖一）
植物文化史（臼井英治）／ミツバ−食卓の魔術師
実験・観察のページ／ルシフェラーゼを用いた酵素実験（佐藤由紀夫）
環境保全の現状／移入アライグマをめぐる諸問題（池田　透）
動物たちの気になる行動／バラタナゴの産卵前放精（加納義彦）
海の向うのワンダーランド−海外調査こぼれ話／
　　西アフリカ・サバンナ帯の“気になる木”と人々の知恵（林　幸博）
研究室・研究所めぐり／岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所・
　　発生生物学研究系・生殖研究部門（長濱嘉孝）
生物ライブラリー／『潮間帯の生態学（上・下）』『虫屋の来た道』
　『ゾウリムシの遺伝学』

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