雑誌『生物の科学 遺伝』B5判/112頁/ 17世紀の生理学者ハーヴィは「すべての生物は卵から生ずる」と述べた.卵に始まる動物の発生過程は古くて新しい研究テーマである.卵から親となるまでには,受精をはじめ各器官への分化や変態現象など,さまざまの複雑な段階を経るが,近年,それら発生過程の一部がどのようなしくみで,どのように進んでいくかを分子の言葉で語ることが可能になってきている. 特集にあたって(浅島 誠) 受精のしくみを探る新しい研究(森澤正昭・吉田 学・東郷 建) 形づくりのしくみはどこまで解明されたか(野地澄晴) 姿・形が劇的に変化する変態はどうして起こるのか?(吉里勝利・石田雄二) 脊椎動物の四肢の再生現象(田村宏治) 消化器官形成のしくみ(福田公子・八杉貞雄) クローン動物の発生のしくみと寿命(角田幸雄・加藤容子)
共生の間柄もやさしくはない −ダイズは根粒菌の裏切りを許さない(南川隆雄) 化粧品がスズメバチを引きつける?(中込弥男) ピーター・H.レーブン博士,2003年コスモス国際賞受賞(加藤雅啓) 2003年ブループラネット賞,受賞者決まる(岩槻邦男)
(金田正弘・佐渡 敬・佐々木裕之) ゲノム情報から推測された植物の新しい概念と真核生物の新分類体系(野崎久義)
ウミシダの大群落(幸塚久典)
雌雄モザイクと雌雄異株(秋田正人)
ウチの目玉収蔵品 紹介(16)/北九州市立自然史・歴史博物館 実験・観察のページ(301)/ ヤマメの体色変化を観察する(棟方有宗・佐藤康博) 研究室・研究所めぐり(49)/ 東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境系 浅島研究室 (福井彰雅・浅島 誠) 環境保全の現状(35)/ カヤネズミの保護(畠 佐代子) がんばれ生物クラブ(12)/中央学院高等学校 −絶滅危惧種アサヒエビネの無菌培養と自生地復元への試み(今井紀博) 生物ライブラリー/ 『遺伝子は私たちをどこまで支配しているか』 『里のサルとつきあうには』 『生物の形の多様性と進化』 |
自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.