「愛鳥週間」のサイトは引っ越しました.
移動しない場合は,下記のURLからどうぞ.
https://www.shokabo.co.jp/keyword/2002_05_birdweek.html
愛 鳥 週 間
(2001.5.17更新)
5月10日から1週間は愛鳥週間.野や山で鳥を見たり囀(さえず)りを聞いたり,町中でツバメやスズメなどの行動を観察するのも楽しいものです.
愛鳥週間は,アメリカで始まったと言われています.1890年代,アメリカのある小学校の校長が,植樹祭のなかで森林の保護者である小鳥を守ろうというPRのために「バード・デー」を考え,その後,アメリカの環境保護団体 であるオーデュボン協会(National Audubon Society,Inc.)の援助によってアメリカ全土に広まり,毎年4月10日をバード・デーとしました.
日本では,1947年に日本鳥類保護連盟が創立されたことをきっかけとして,第1回バードデーが開催され,1950年からは5月10日〜16日の一週間を「愛鳥週間(バード・ウィーク)」としました.(参考:日本鳥類保護連盟のホームページ)ここでは,「鳥」についてのいくつかのホームページと,ここ最近の雑誌『生物の科学 遺伝』(裳華房)に掲載された「鳥」に関連した記事などをご紹介します.
愛鳥週間に開催されるイベントなどにつきましては,下記のホームページなどをご参照ください.→ 雑誌『生物の科学 遺伝』での記事 → 裳華房の「鳥」に関する書籍
●「鳥」についてのホームページ
○ (財)日本鳥類保護連盟
野生鳥獣に関する科学的知識と鳥獣保護の精神を広く普及するために,1947年に創設された財団法人です.毎年愛鳥週間に行われる「全国野鳥保護のつどい」を環境省・都道府県(毎年持ち回り)と共催するのをはじめ,機関誌「私たちの自然」の発行,またさまざまな活動を国や地方自治体とともに行っています.
・第55回 全国野鳥保護のつどい
今年は福井県三国町海浜自然公園で行われます.記念式典は5月13日(日). (盛会のうちに終了しました)○ (財)日本野鳥の会
会員数5万5000人を超える,日本最大の野鳥についての市民団体.全国に87の支部があります.ホームページでは,野鳥を知るための基礎から,イベント情報,サンクチュアリ(野鳥とその生息地を守るための拠点),バードショップなどがご覧になれます.
・こんにちは!野鳥たち 2001バードウィーク企画
愛鳥週間に全国の支部で開催される探鳥会やイベント,サンクチュアリでのイベント情報などが紹介されています.○ 日本鳥学会
鳥学の発展と鳥類保護への貢献を目的とする学術団体.「日本鳥学会誌」「鳥学ニュース」の会誌を発行(各年4回).年1回開催される大会(今年は10月6〜8日,京都大学にて開催)のほか,随時,講演会やシンポジウムを行っており,また『日本鳥類目録改訂6版』(2000年,定価4200円)なども発行しています.年会費:普通会員5000円,学生会員3000円.
○ 北海道海鳥センター
絶滅の危機に瀕しているウミガラス・エトピリカなどの海鳥類を対象に,その保護・増殖事業や調査研究を行うために設置された野生生物保護センターのひとつです(北海道羽幌町).海鳥全般の紹介や読み物,また北海道の自然情報など,一般の人にも楽しめる情報も数多く掲載されています.○ 水鳥救護研修センター New!
近年,タンカーなどの海難事故が増えており,油汚染により野生生物が被害を受けた際の迅速かつ的確な救護が求められていますが,そのニーズに応えるべく,環境省によって昨年(2000年)に設立されました(東京都日野市).「油汚染事故で負傷した水鳥の救護手法の研修」「油汚染事故に関する文献や知見の収集・整理」「水鳥及び水鳥救護に関する情報の普及・啓発」「救護に必要な機材の備蓄と貸し出し」の四つの活動を行っています.○ 我孫子市鳥の博物館
「鳥と人の共存をめざして」日本で初めての鳥だけを扱った博物館として,平成2年に千葉県我孫子市に開館しました.鳥の科学のすべてが学べます.○ 長崎ペンギン水族館
今年4月22日に長崎市にオープンしたばかりの,ペンギンを中心とした水族館.世界に生息するペンギン18種のうち7種を飼育し(うち6種の繁殖に成功),日本一の飼育種数と繁殖種数を誇ります.
○ 月刊誌 『BIRDER』 (文一総合出版)
日本唯一のバードウォッチングマガジン(毎月16日発売).最新号の案内,バックナンバーのほか,鳥に関するイベント情報や野鳥情報,リンク集も充実しています.
・2001年発行号の特集タイトル (バックナンバー一覧はこちら)
1月号 カモメを楽しもう 2月号 カモに親しもう! 3月号 カイツブリってどんな鳥?
4月号 トキのいた里 5月号 東京湾 干潟の歳月 6月号 シロハヤブサに出会えなかった男 ─藪内正幸
●『生物の科学 遺伝』 「鳥」に関連した記事一覧
→ 特集記事 → 今月の解説 → トピックス
・連載中
→ 「実験・観察のページ」 → 「環境保全の現状」 → 「動物たちの気になる行動」
・連載終了
→ 「諫早湾の生物」 → 「江戸東京の自然誌」 → 「海の向こうのワンダーランド」 → エッセイ「自然と私」『生物の科学 遺伝』のバックナンバーのご購入についてはこちらをご覧ください.
2000年10月号 鳥類の音声記憶 −生態・行動・分子 池渕万季 1996年11月号 水鳥の食性解析 松原健司・南 浩史 1996年 8月号 カササギが低く巣を作る年は大風が吹く? 江口和洋 1995年 1月号 夜行性海鳥の音声コミュニケーション 田岡三希 (品切れ)
2000年 6月号 アオガラのメスは夫の紫外色によって子の性比を変える 濱尾章二 1998年12月号 鳥は飛ぶ恐竜か? −最近の鳥類の起源をめぐる議論より 大路樹生 1997年 3月号 アホウドリの渡りルート 佐藤文男 1996年10月号 カラスなぜ置くの? −線路置き石事件の動機を探る 唐沢孝一 1995年10月号 日本産トキの遺伝子の保存 石居 進 (品切れ) 【実験・観察のページ】 (連載中)
1997年10月号 ニワトリ胚心臓の組織片培養 小田勝士 【環境保全の現状】 (連載中)
2000年11月号 コウノトリを復活させる 池田 啓 1999年10月号 三番瀬の鳥類 −春の鳥類相 桑原和之・箕輪義隆・石毛久美子 1999年 7月号 藤前干潟保全の意味 上田恵介 1999年 4月号,5月号 アホウドリは復活するか −残された課題と展望 長谷川 博 【動物たちの気になる行動】 (連載中)
2001年 1月号 ヤマガラの芸 小山幸子 2000年 9月号 アデリーペンギンの採餌行動 高橋晃周 2000年 2月号 他種の鳴きまねをする鳥 大庭照代 1999年12月号 鳥の貯食行動 堀田昌伸 1999年 2月号 カモの求愛ディスプレイ 福田道雄 1999年 1月号 鳥のナワバリを描く 上田恵介 【表紙によせて】
2001年 5月号 シマフクロウ 嶺岸令久
【諫早湾の生物−有明海特産種の宝庫】 (連載終了)
1999年7月号 ズグロカモメとシギ・チドリ類 花輪伸二
1997年 4月号 白鷺の舞と浅草寺 1996年 1月号 鶴のお成り 1995年10月号 雑司ヶ谷のミミズク (品切れ) 1995年 6月号 旧街道を好むツバメ (品切れ) 1995年 5月号 東京でトキをみる (品切れ) 1995年 4月号 スズメと日本人の桜観 (品切れ) ※本シリーズは,唐沢孝一著『江戸東京の自然を歩く』(中央公論新社,定価1925円(本体1750円+税10%)としてまとめられています. 【海の向うのワンダーランド −海外調査こぼれ話】 (連載終了)
1999年 2月号 マダガスカル・マソアラ半島日記 山岸 哲 1998年 9月号 ペンギンに会うためにはるばる南極へ 加藤明子 【エッセイ・自然と私】 (連載終了)
1997年 2月号 フクロウが教える餌動物の日周行動 阿部 學 1997年 1月号 ダーウィンの六つの季節 上田恵介 1996年 2月号 アホウドリの保護研究20年 長谷川 博
【特集記事】
2000年 8月号 特集:都市の生物 −生物からみた都市の姿 ツバメからみた都市 (唐沢孝一) ハシブトガラスの都市への適応 (武藤幹生) 2000年 5月号 特集:がんばれ動物園! −動物園の現状と課題 1999年 3月号 特集:自然環境に生物を学ぶ 伊豆沼・内沼が育む鳥と子ども(柴崎 徹) 1998年 9月号 特集:性の進化 鳥類の配偶者選び −よく子の世話をする雄を求めて (原田祐子・巌佐 庸) 1998年 7月号 特集:湿地生態系とその保全 カワウの移住作戦と湿地の保全 (成末雅恵) 霞ヶ浦における渡り鳥と環境変化 (春日清一) 1998年 5月号 特集:外来生物と生物多様性の危機 移入鳥類の問題 −チメドリ類の野生化を中心に (中村一恵) 1997年 1月号 特集:認知科学 ハトの「認知」テスト (坂上貴之) 1996年 9月号 特集:ペットから人に感染する病気 愛玩鳥からうつる病気 (平井克哉) 1996年 3月号 特集:マルチメディアへの夢 宮城の野鳥を題材としたマルチメディア教材の製作 (相沢成信) 1995年 7月号 特集:脳と行動 (品切れ) インプリンティング ―脳の中に刷り込まれた「世界」 (松島俊也) フクロウの音源定位と脳 (森 浩一) 小鳥の歌と発生中枢機構 (青木 清) 1995年 6月号 特集:島にみる生物進化 (品切れ) 島の鳥の生態と進化 (樋口広芳)
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○ 『マダガスカルの動物』
京都大学教授 山岸 哲 編著,定価4620円(本体4200円+税10%),裳華房
マダガスカルに生息する珍しい生物のなかで脊椎動物に焦点をあて,どのような動物がいて,どのように華麗に適応放散しているのかを紹介します.鳥類については「エピオルニスと鳥類の進化」「独特の鳥たち」「森林性鳥類群集の特徴」「適応放散」「保護の問題」の観点から解説.○ 『これからの鳥類学(仮題)』 (近刊)
京都大学教授 山岸 哲・東京大学教授 樋口広芳 編著,2001年秋 刊行予定,裳華房
鳥類学の最新の話題について,第一線で活躍する若手・中堅の研究者が分かりやすく解説します.
【主な内容】鳥のコミュニケーションと信号/移入鳥類による鳥類群集の撹乱/渡り鳥の衛星追跡と保全への利用/農業生態系における鳥類多様性の保全/海鳥の採餌戦略/数理生態学と鳥類学−托卵を題材にして−/鳥類の営巣様式の多様性−集団営巣から単独営巣まで−/オオセグロカモメはなぜ3卵しか産まないのか/鳥類の適応放散 ほか○ 『脊椎動物の多様性と系統』(バイオディバーシティ・シリーズ 7) (近刊)
京都大学教授 松井正文 編,2002年 刊行予定,裳華房
現在繁栄している脊椎動物(脊索動物)の多様性を,化石証拠から分子データまでを用いて解析している現状に沿って解説.総論では,脊椎動物全体を通して重要な事項について総括的に扱い,各論では,魚類・両棲類・爬虫類・鳥類・哺乳類の各々について,その進化や適応の様式に注目しながら解説します.
●各オンライン書店での「鳥」に関する書籍
|bk1|amazon|YAHOO!BOOKS|上記以外は,各オンライン書店のサイトにて検索してください.オンライン書店の一覧はこちらをご参照ください.
自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.