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ガウスの誕生日

(2001.4.15一部修正)

 4月30日は,数学者ガウス(Carl Friedrich Gauss)が生まれた日です.

 ガウスは幼少時からその非凡な才能を示しました.
 良く知られているエピソードとしては,1から100までの足し算の答えを求めるのに,100から1まで並べたものと上下を足し合わせ,101が100個並ぶので,その和10100を2で割って結果を求めた,という有名なものがあります.

 ガウスは1777年に生まれ,1855年に亡くなりましたが,その生涯にわたる業績は山のようにあり,数学・物理学・天文学の分野で多大な功績を残しました.それらすべてをここに書き並べることは到底できませんが,いくつか判りやすい例をあげてみましょう.
 正7角形がコンパスと定規では作図不可能であることの証明,「すべての代数方程式は少なくとも1つの根をもつ」(代数学の基本定理)の証明,最小二乗法の発見や確率分布の基礎理論の発展(正規分布はガウス分布とも呼ばれています),ガウス式レンズの設計,小惑星セレスや彗星の軌道計算,電磁気の単位系の確立や電信の発明,などなど.

 また,理系の人ならもちろんですが,そうでない方 も,ガウスという名の入った定理や用語を一度は目にしたことがあるのではないでし ょうか.
 ちなみに,岩波書店『理化学辞典(第5版)』では,頭に“ガウス”がつく用語として,磁束密度の単位としてのG(ガウス)を含めて,11項目取りあげられています.

 なお,ガウスの詳しい生涯については,下記のサイトや書籍などをご参照ください.

カール・フリードリヒ・ガウス (「数学史資料抜粋」より)
   長谷川浩司 講師(東北大学大学院理学研究科数学専攻)による講義「数学の世界」を,京都大学総合人間科学部の高崎金久 助教授がHTML化したものです.


●ガウスの著書(日本語)

・ 『ガウス 整数論 (数学史叢書)
    C.F.ガウス著(1801)/高瀬正仁訳,定価10780円(本体9800円+税10%),ISBN4-254-11457-5
    朝倉書店

・ 『誤差論』
   C.F.ガウス著/飛田武幸・石川耕春訳,定価3850円(本体3500円+税10%)
   紀伊国屋書店

 

●ガウスに関する書籍

・『フランス革命と数学者たち −デカルトからガウスまで−<』 (講談社ブルーバックス
    田村三郎著,ISBN4-06-132769-0,講談社 (版元品切れ中)

・ 『ガウスが切り開いた道 (シュプリンガー数学クラブ)
     S.G.ギンディキン著/三浦伸夫訳,定価1474円(本体1340円+税10%),ISBN4-431-70704-2
     シュプリンガー・フェアラーク東京

・ 『ガウスの生涯 −科学の王者−
    ダニングトン著/銀林浩・小島穀男・田中勇訳,定価1650円(本体1500円+税10%),ISBN4-489-00384-6
    東京図書 (版元品切れ中)

・『ガウスの遺産と継承者たち −ドイツ数学史の構想− (Monad books 59)
     高瀬正仁著,定価1320円(本体1200円+税10%),海鳴社(tel 03-3262-1967)


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