地球温暖化防止月間
今年の11月にオランダ・ハーグ市で行われた“気候変動枠組条約第6回締約国会議(COP6)”は,1997年の“気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)”,いわゆる“地球温暖化防止京都会議”で採択された「京都議定書」の早期発効を目指し,各国が京都議定書を締結可能とするべく,議定書の詳細について合意を得ることが目的でした.
しかし,マスコミなどで報道されているとおり,結果は,どうやら物別れに終わった?ようで,11月25日に中断したまま,再開会合は2001年6月まで持ち越されたようです.
(COP6についての日本国政府による評価と概要はこちら).
地球温暖化の問題は,人間活動により,自然界での健全な物質の循環がゆがむことによって生じる環境問題の事例と考えられています.
大気中には,二酸化炭素,メタン,水蒸気などの「温室効果ガス」が含まれており,これらのガスの温室効果により,人間や動植物にとって住みよい大気温度が保たれてきました.
ところが近年,人間活動に伴って二酸化炭素やメタンなどの“温室効果ガス”が大量に大気中に排出されるようになってきました.
その結果,温室効果が強まって地球が温暖化するおそれが生じています.
1997年の“京都会議”を契機に,地球温暖化の防止に向けた動きは,行政や事業者,また国民によってさまざまに推進されつつあります.
「地球温暖化防止月間」は,この機運をさらに高め発展させるために,1998年から毎年12月を指定して,地球温暖化の防止対策を推進しようとするものです.
(参考:「環境白書」ほか)
●関係サイト
▼環境庁
・温暖化防止の施策
・ COP3:“京都会議”
・ COP6(気候変動枠組条約第6回締約国会議)
▼国立環境研究所
・地球環境研究グループ
温暖化影響・対策研究チーム
▼国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局(English)
▼全国地球温暖化防止活動推進センター
・(地球温暖化に関する)リンク集
▼気象庁
・気象研究所による地球温暖化のシミュレーション
・WMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)(English)
● 書籍 『地球温暖化とその影響』
内嶋善兵衛 著
四六判/218頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/裳華房
地球気候が温暖化していくしくみと,植生や動物,水資源などの生態系,農業と食料生産,また健康や島しょ部・高原・山岳地域での生活環境など,人間や生物に対する影響を中心に解説し,そして目前に迫った21世紀の地球環境を考えます.
自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.