今月の話題
「スター・ウィーク 〜星空に親しむ週間〜」
「スター・ウィーク 〜星空に親しむ週間〜」は,「子どもから大人まで幅広く星空に親しんでもらおう!」とういう趣旨のもと,毎年8月1日〜7日の1週間を中心に行われているキャンペーンで,全国各地の科学館や公開天文台,プラネタリウム,また天文同好会によってさまざまなイベントが行われています.
「8月という夏休み期間中に天文イベントを実施することで,普段,夜間には外出しにくい
小学生や中学生にも実際の星空を眺めてもらう機会を提供することができます.広い
意味での理科教育,生涯教育の一環として,また,普段以上に親子の触れあいをする
機会としても意義のある企画」 (スター・ウィーク実行委員会)
スター・ウィーク実行委員会の事務局は,国立天文台天文情報公開センターの広報普及室内に設けられ,全国各地で催されるイベント情報を取りまとめています.
イベントの詳細は,実行委員会のホームページをご覧ください.
→ ★「スター・ウィーク」実行委員会のホームページへ★(イベント情報はこちら)
また,スターウィーク関連行事以外にも,全国各地の科学館,博物館,プラネタリウムなどで,星空と宇宙に関係したさまざまなイベントが催されます.
夏の夜のひととき,親子で,夫婦で,仲間で,友達どうしで,星空と宇宙に親しんでみませんか.
◆科学館やプラネタリウムについては,以下のサイトなどをご参照ください.
(必ずしもイベント情報を掲載するものではありません)
・ 公開天文台・公開天文関連施設など (国立天文台による)
・天文台同好会など (国立天文台による)
・科学館の一覧
(全国科学館連携協議会による)
・科学博物館の検索(全国科学博物館協議会の加盟園)
・プラネタリウムのホームページ
(全国各地のプラネタリウムへのリンク集)
・日本のプラネタリウム ホームページ
(日本プラネタリウム協会)
・インターネットでみる日本の博物館 (日本博物館協会による)
◆以下では,「星空」「宇宙」に関する小社刊行書籍をご案内します.
・ 不思議な銀河の物語 −銀河は例外をつくらない−
(ポピュラー・サイエンス 219)
谷口義明 著/定価1650円(本体1500円+税10%)
イカリング状に銀河,触角を伸ばす銀河,翼を広げる銀河,たくさんの塊をもつ銀河,シェルをまとう銀河…….宇宙には不思議で奇妙な形をした銀河(特異銀河)がたくさんあります.おもな特異銀河をとりあげて,銀河と宇宙の進化を考えます.(本書で紹介した特異銀河のデータを巻末に掲載しています)
・ マンガ
手作りの宇宙 −身近な材料で“宇宙”を工作する−
(ポピュラー・サイエンス 218)
横尾武夫 編(坂元 誠 画)/定価1650円(本体1500円+税10%)
つまようじの日時計,箱庭の虹,豆電球の星,ナノ太陽系,神の掌の宇宙など,身近な材料で手軽に出来る天文教材をマンガで紹介します.授業の教材としてはもちろん,夏休みなどの自由研究の課題としても是非ご活用ください.(内容見本はこちらをご覧ください)
なお,マンガを描いているのは,毎年,「スター・ウィーク」のポスターを描いている坂元 誠さんです.
・ 見えない星空への招待 (宇宙スペクトル博物館<X線編>)
粟野諭美 ほか/定価4730円(本体4300円+税10%)
宇宙を観察するときの基礎となる光とスペクトルについての初歩から,さまざまな光で眺めた宇宙の姿を,多数の写真や動画で紹介するマルチメディアCD-ROM博物館の第1巻.<X線編>では,X線という目に見えない高エネルギーの光を使ってとらえた“熱い宇宙”,可視光とはひと味違った星空の世界をお楽しみください.(インターネットでCD-ROMの一部を体験できます)
<電波編>,<可視光編>も好評発売中!
・ 活動する宇宙 −天体活動現象の物理−
柴田一成 ほか 共編/定価4730円(本体4300円+税10%)
太陽・恒星の振動や爆発現象,活発な星形成,銀河の中心活動,ブラックホールなどと降着円盤による莫大なエネルギーの放出,原始星から銀河のスケールにまで観測される宇宙ジェット…….
思いもよらない活動性に満ちた,ダイナミックの宇宙の姿を,第一線の研究者が分かりやすく解説した宇宙物理学の入門書です.
・ SF天文学入門(上) −太陽系・星・ブラックホール−
(ポピュラー・サイエンス 154)
・ SF天文学入門(下) −ダークマター・宇宙論・地球−
(ポピュラー・サイエンス 155)
福江 純 著/(上)定価1540円(本体1400円+税10%),(下)定価1650円(本体1500円+税10%)
マンガや小説などのSF作品を導入に,現代天文学に基礎から最先端の話題までをやさしく紹介します.上巻では近未来の宇宙開発や太陽系,星の一生,ブラックホール,降着円盤など,おもに銀河系内の話題を,下巻ではダークマターや重力レンズ,宇宙ジェットなどよりスケールの大きな話題と,宇宙論,そして地球自身について解説します.
・ X線でさぐるブラックホール −X線天文学入門− (ポピュラー・サイエンス
178)
北本俊二 著/定価1540円(本体1400円+税10%)
難しい物理学の教科書やSFの世界のみに出てくると思いがちのブラックホールも,X線の観測によって,その具体的な姿が描かれるようになってきました.X線の観測によって明らかにされてきたダイナミックに活動する宇宙の姿と,日本が世界に誇るX線天文学についてご紹介します.
・ 地上に星空を −プラネタリウムの歴史と技術−
(ポピュラー・サイエンス 167)
伊東昌市 著/定価1650円(本体1500円+税10%)
より美しい星空を体験させてくれる施設として,また天文学や宇宙科学の学習の場として,その重要性が増してきたプラネタリウム.そこには,リアルな星空の再現を求めてやまない,はるか昔の先人たちの様々な智恵と技術が凝縮されています.おもにプラネタリウムのしくみや歴史,将来展望の話などを中心に,読者を星空の世界へと誘います.
・ 宇宙環境利用のサイエンス
井口洋夫 監修/定価2200円(本体2000円+税10%)
宇宙空間は,微小重力,真空,宇宙放射線など,地上とは大きく異なる特徴をもっています.その特徴を利用すれば,新しい科学的発見や技術開発などが可能となり,自然科学や工学研究は大きく発展することが期待されます.現在その建設が進む国際宇宙ステーションが本格的に稼働を始める21世紀の「宇宙新時代」に向けて,宇宙環境を利用したサイエンスのビジョンと必要な基礎的な知識を紹介します.
◆上記以外の「星空」「宇宙」関係の小社書籍については,こちらをご覧ください.
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