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Shokabo-News No.302 2014/8/5
裳華房メールマガジン 2014年8月号
https://www.shokabo.co.jp/m_list/m_list.html
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今回のご案内 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◇ 近刊
入倉 隆 著『視覚と照明』
坂本順司 著『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学』
前田佳均 編『シリサイド系半導体の科学と技術』
◇ 鹿野 司の“読書ノート”(13)
ゆうきまさみ 著『白暮のクロニクル 1〜3』(小学館)
◇ 裳華房の“古書”探訪 (21)
中川源三郎 著『農業氣象學』[初版 明治32年]
◇ 裳華房 編集子の“私の本棚”(16)
花岡正樹 著『1000%大学活用術』(中公新書ラクレ)
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Shokabo-News 会員の皆様
暑中お見舞い申し上げます.暑い日が続きますが,如何お過ごしでしょか.
Shokabo-News 2014年8月号をお届けいたします.
さて今号では,9月の近刊3点のほか,連載13回目となる「鹿野司の読書ノー
ト」では『白暮のクロニクル』(ゆきまさみ著,小学館)を,「裳華房の“古
書”探訪」では弊社最初期の地学関係書籍『農業気象学』(中川源三郎著)を,
「裳華房編集子の“私の本棚”」では『1000%大学活用術』(花岡正樹著,中
公新書ラクレ)をご紹介します.
ご意見・ご感想を info@shokabo.co.jp までお寄せいただければ幸いです.
(Twitterをお使いの方はアカウント @shokabo まで)
※書籍の価格は,定価(税込)ではなく本体価格表示にしています.
★ お知らせ ★
1.「大学・短大・高専用教科書のご案内」
https://www.shokabo.co.jp/text.html
2.【講義担当の先生方へ】講義用 教授資料のご案内
https://www.shokabo.co.jp/textbook/text-tm.html
3.訂正表・正誤表や新しい演習問題など「書籍のサポート情報」.
https://www.shokabo.co.jp/support/index.html
4.裳華房フェアを開催中!
・東京理科大学 生協 神楽坂店(〜8/8) ※期間を延長しました.
5.工学書協会フェアを開催中!
・紀伊國屋書店 佐賀店「親子で楽しむ実験本フェア」(〜8/15)
http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Saga-Store/
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【裳華房 新刊一覧】 https://www.shokabo.co.jp/book_news.html
【ご購入のご案内】 https://www.shokabo.co.jp/order.html
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★★★★★★★★★★ 近 刊 案 内 (9月刊行予定) ★★★★★★★★★★
◆ 『視覚と照明』
入倉 隆 著/A5判/162頁/定価(本体2100円+税)/2014年9月中旬刊/
裳華房/ISBN978-4-7853-6026-9
人は光をどのように見て,どのように感じているのか.また,それは人によっ
てどう異なっているのか.視覚や色覚の基礎,そして光環境が及ぼすさまざま
な影響を通じて,快適な照明環境について考える.
◆ 『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学』
坂本順司 著/A5判/予200頁/2014年9月下旬刊行予定/裳華房/
ISBN978-4-7853-5859-4
本書は, 取り扱う項目や内容,構成を『イラスト 基礎からわかる生化学』に
あわせた演習書である.例題を挙げ,簡単な解説をした後に,計算問題や記述
問題などの応用問題を多数用意した.解答や解説も充実させた.
◆ 『シリサイド系半導体の科学と技術
−資源・環境時代の新しい半導体と関連物質−』
前田佳均 編/A5判/予342頁/2014年9月下旬刊行予定/裳華房/
ISBN978-4-7853-2920-4
環境負荷が少なく,かつ持続可能なグリーンテクノロジーである“シリサイド
系半導体”の研究・開発において,世界をリードする著者たちが,その基礎物
性と応用技術の現状を余すところなく解説した産業界待望の書.
※価格や主要目次等の詳細は次号のShokabo-Newsでご紹介します.
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【裳華房 分野別書籍一覧】 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/0000.html
【正誤表などサポート情報】 https://www.shokabo.co.jp/support/
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★★★★★ 【連載コラム】鹿野司の“読書ノート” (第13回) ★★★★★
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ノンフィクション・ライター/サイエンスライターの松浦晋也さんと鹿野司
さんに,お薦め書籍や思い出の1冊,新刊レビュー等をご執筆いただきます.
今月号のご担当は鹿野司さんです.
・バックナンバーはこちら→ https://www.shokabo.co.jp/column/
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◇ 日常系×非日常ミステリーが描くマイノリティへの視座 ◇
◆ ゆうきまさみ 著『白暮のクロニクル 1〜3』(小学館)
『鉄腕バーディー』で作品協力をしたこともある仲ではあるが、ゆうきまさ
みはオレが心から好きな物語作家の一人だ。
最新作の『白暮のクロニクル』を読んで、その思いを新たにすることができ
た。現在、1〜3巻が出版されている。
ゆうきまさみ作品の大きな魅力は、人物描写のすばらしさにある。中でも、
相応の人生の深みを持った、「平凡な人」が描けることは特筆して良いと思う。
人間なら誰でも、何十年も生きていれば、多かれ少なかれ、自力ではどうに
もならず人生を変えざるを得ない体験をしたり、あの時こうしていればという、
後悔の念を持つ出来事を経験しているはずだ。
世にある多くの作品は、物語を面白くするために、そういう過去の理不尽な
出来事から、エキセントリックな方向にドラマを展開したり、キャラクタを作
ることが多い。
しかし、ゆうきまさみの描く人物は、そういう過去を抱えながら、今を懸命
に、真面目に生きようとする。社会の理不尽さを知りながら、かといって軽々
に他者を悪者にしない。
それこそが「大人」と言って良いと思うのだが、わずかな言葉の端々からそ
れがしっかりと伝わる、こういうバランスで人物が描写できる作家は、なかな
か珍しいと思う。
『白暮のクロニクル』は、「オキナガ」と称される長命者たちの存在する世
界の物語だ。
彼らは病気にも罹らず、重傷を負っても死ぬこともなく、何百年にもわたっ
て老いることもない。ただ、不死というわけではなく、心臓をつぶされたり、
直射日光に長時間さらされると命を失う。
主人公の伏木あかりは、オキナガたちの管理を行う「夜間衛生管理局」に配
属されたての新米公務員だ。この夜間衛生管理局とは、厚生労働省管轄の社会
福祉士のような役割を担う部門で、物語はオキナガに対する殺人事件をめぐる
ミステリーとしてはじまる。巻が進むほど、ぐいぐい引き込まれる面白さだ。
オキナガは、人口1000人あたり1人程度の稀な存在だ。平均的な一般人の認
識では、そういえば聞いたことはあるなくらいの、ぼんやりとしたものでしか
ない。
オキナガたちの実体は、体が特別丈夫だが昼間は活動できないというだけの、
ごく普通の人たちに過ぎないのだが、彼らはマイノリティであることで、社会
での生きづらさを被っている。昼間の職につけず、夜間しか行動しないことか
ら近所から不審者扱いを受けたり、吸血鬼のように人に害を為すとあらぬ噂を
流されたり。
この社会にある問題の非常に多くが、つきつめればマイノリティ問題ではな
いだろうか。
脳性麻痺の小児科医、熊谷晋一郎さんは「健常者が他人の助けを借りずに生
活できているのは、多数派にあわせて設計された社会システムのおかげです」
という。
それは全くその通りで、たとえば仮に、明暗も解らない完全な盲人のためだ
けに設計された町があったとしよう。その町には、点字ブロックや音声案内な
ど、盲人の活動をしやすくする設備は何重にも完備されるはずだ。
しかし、目で見る標識も看板も存在しないだろうし、室内には明かりはなく
真っ暗だろう。その町に晴眼者が紛れ込んだら、間違いなく不自由を感じるは
ずだ。
つまり、今の社会で晴眼者が苦労少なく暮らせるのは、町の設計や公的な制
度がマジョリティにあわせているからにすぎない。
これは、身体障害だけでなく、発達障害や知能障害、ジェンダー問題など、
本質的にあらゆるマイノリティ問題にいえることだ。
そして、我々は誰でも、何らかのマイノリティになり得るし、すでにそうな
のかもしれない。人生とは極めて理不尽なものだから、今、健康で何不自由な
い人でも、突然の事故に巻き込まれて、それまでのマジョリティ向けの環境、
マジョリティ向けの制度ではうまく暮らせなくなることはいくらでもある。
いわゆる自己責任論みたいなものは、そのときたまたま偶然マジョリティに
属している人が、マイノリティについて無知であり、深く想像力を働かせてい
ないことからくるものだ。
私とあなたたち少数派は違う存在で、あなたたちは社会にとって迷惑だ、と
いう形の思考に陥ると、この世は地獄となる。
いま世界で起きている、解決のめどが立たない根深い紛争の多くが、分割し
て統治という方法で、もとは同じ民族が人為的に分けられ、対立構造が作られ
た歴史からきている。
日本でも、たとえば、生活保護世帯は最低賃金労働者よりも高い援助を得て
いるというような、不完全で間違った情報をばらまき、対立構造を煽る政治家
やメディアが存在する。
『白暮のクロニクル』の社会も、オキナガというマイノリティたちへの無理
解が、社会的な対立構造へと発展しかねない、危うい状況が訪れつつある。
しかし、鴨居におでこをぶつけるくらい身長の高い主人公のあかりや、その
上司で頭は薄いが最高のイケメン久保園(つまり彼らも何らかの偏見を受ける
側)たちは、私とあなたに違いはないという意識下の信念に導かれながら、そ
ういった対立構造ではない道を模索していくのだろう。
マイノリティはマイノリティであるがゆえに、必然的に情報は不足するし、
社会の資源は有限なので、全てのマイノリティが不自由なく暮らせる社会を作
るのも困難ではある。
我々はそういう世界に生きるしかないけれど、だからといってそれを放置し
て良いわけではないし、所詮世の中こんなものだと諦めたりもすべきでない。
『白暮のクロニクル』の登場人物たちの振る舞いは、今この世を生きる我々
にとっても、共感の持てるものではないかと思う。
【今回紹介した書籍】
◆ ゆうきまさみ 著『白暮のクロニクル1〜3』
B6判/各208頁/各 定価(本体552円+税)/2014年1月〜7月発行/
小学館(ビッグコミックスピリッツ)/1巻 ISBN 9784091858474/
2巻 ISBN9784091861641/3巻 ISBN 9784091862891
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091858474
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091861641
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091862891
【鹿野 司さんのプロフィール】
サイエンスライター.1959年愛知県出身.「SFマガジン」等でコラムを連載中.
主著に『サはサイエンスのサ』(早川書房),『巨大ロボット誕生』(秀和シ
ステム),『教養』(小松左京・高千穂遙と共著,徳間書店)などがある.
ブログ「くねくね科学探検日記」 http://blog.blwisdom.com/shikano/
「鹿野 司の“読書ノート”」 Copyright(c) 鹿野 司,2014
次号は松浦晋也さんにご執筆いただきます.どうぞお楽しみに!
※本コラムは本メール配信約1か月後を目安に裳華房Webサイトに掲載します.
https://www.shokabo.co.jp/column/
───【裳華房のお役立ちサイト】───────────────────
◎ 研究所等の一般公開(8/5更新)
https://www.shokabo.co.jp/keyword/openday.html
◎ 学会主催 一般講演会・公開シンポジウム(8/5更新)
https://www.shokabo.co.jp/keyword/openlecture.html
◎ 若手 春・夏・秋・冬の学校(8/5更新)
https://www.shokabo.co.jp/keyword/wakateschool.html
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★★★★★★ 【連載コラム】裳華房の“古書”探訪(第21回)★★★★★★★
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弊社の起源は,江戸時代,伊達藩の御用板所であった「仙台書林 裳華房」
に遡ります.ここでは,科学書の出版に力を入れ始めた明治時代後期代から昭
和時代に刊行された書籍の中から毎回1冊ずつ取り上げて紹介いたします.
【バックナンバー】 https://www.shokabo.co.jp/oldbooks/index.html
【裳華房の歴史】 https://www.shokabo.co.jp/history.html
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◆ 中川源三郎 著『農業氣象學』[初版 明治32年]
弊社では、伝統的に地学分野は“層”が薄く、とくに気象・気候分野の書籍
については戦後は刊行されておりませんが、明治後期から大正時代にかけては、
それなりの点数を出版しておりました。今回ご紹介するのは、その中の1冊で、
中川源三郎著『農業氣象學』(初版 明治32年)です。
国立国会図書館のデータベース等で調べてみても、日本で刊行された(いわ
ゆる気象年報等ではない)「気象学」書籍としても最初期の1冊ではないかと
思われます。
本書は全4編から構成されていて、第1編が気象学の概要(約90ページ)、
第2編が各気象要素が農作物の生育や収穫に与える影響など(約80ページ)、
第3編が気象要素の具体的な測定方法(約40ページ)、最後に第4編が暴風
(台風)や洪水の予報なども含めた気象予報(約30ページ)です。
各編の具体的な目次は以下の通りです(旧字体は新字体に修正)。
第1編 気象概説
1.空気/2.温熱/3.空気の温度/4.地中の温度/5.空気の圧力および運動/
6.空気中の水分/7.天気/8.気候
第2編 農芸気象
1.熱/2.光/3.湿気/4.降水/5.霜、雪/6.風/7.電気/8.気候
第3編 気象観測
1.簡易気象観測法/2.温度/3.気圧/4.風/5.水蒸気 −温度および蒸散−/
6.降水/7.天気
第4編 気象予報
1.予報の要旨/2.天気予報/3.暴風警報/4.温度予報 −附霜の予報/5.洪水
予報
著者は、「例言」で「農業者の参考に資せんとするの目的なれば高尚なる数理
の説明は之を省き(中略)要は勉めて實用を旨とし簡明を期せんとするにあり」
と述べているように、記述にあたっては実際の農業者の参考になるように簡潔明
瞭な文章をこころがけ、一読した範囲では、旧仮名遣い・旧字体や文語体である
ことを除けば、現在の高校教科書と同じくらいのレベルになっているように感じ
ました。
書名からは第2編が中心ということになりますが、通読すると、どちらかとい
うと(当時の)気象学をわかりやすく、実生活に役立つように解説する、という
あたりに著者の主眼があったように思います。
また、気象予報についても第4編としてかなりのページ数を割いて記述してい
ることは、本書の大きな特徴と言えるでしょう。インターネットはもとより、テ
レビやラジオもなかった当時(日本初のラジオ放送は大正14年)、気象予報は電
報による気象通知という形でしか人々の元には届かず、しかも気象通知の電報は
(字数省略のため)様々な符号が使われており、一見では非常に解りにくいもの
でしたが、本書では、この電報を農家が利用する際に注意すべき要点と使用方法
についても記述しています。
著者の中川源三郎についてはあまり詳しいことはわかりませんが、明治5年京
都に生まれ、明治24年に京都気象台に勤務。その後、中央気象台に移り、裳華房
から本書『農業氣象學』や『天氣豫報論』(明治33年刊、2002年に龍溪書舎より
『明治後期産業発達史資料 第619巻』として復刻)などの著書を刊行しました。
気象や地象、水文などについて1か月の概説や統計値をまとめた『気相要覧』
の創刊に尽力し、大日本気象学会や農業事業会の中でも“中川気象学”として一
目置かれる存在だったようです。また、本書と同年の明治32年(1899年)には、
気候区分に関する本邦初となる論文「本邦氣候の區分に就て」を『地學雜誌』に
発表[1]しています。
明治34年に弱冠29歳で神戸測候所(現在の神戸地方気象台)の第3代所長に就
任、凧型観測装置の発明など天気予報の精度の向上に必要な高層気象観測に尽力。
明治45年に同所所長を辞任した後、私設の六甲山測候所の所長を勤め、関西学院
(現在の関西学院大学)でも教鞭を執られたようです。没年は不明です。
裳華房からは、上述の他に、一般向けの『天氣講話』(大正元年)、『實用氣
象学』(大正3年)、『日本氣候学』(大正5年)などの著書を刊行しております。
なお本書は、国立国会図書館のデータアーカイブにて全文(一部欠落ページあ
り)が公開されています。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/839229
【脚注】
*1 『地學雜誌』11巻5号、 p.347-354。
またJ-STAGEにてPDFファイルが公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/11/5/11_5_347/_article/-char/ja/
◆中川源三郎著『農業氣象學』
菊判/276頁/初版 明治32年(1899年)/裳華房
※中川氏の経歴については、飯綱一之「神戸の気象事業に貢献した明治の気象
人「中川源三郎」」(神戸海洋気象台薹報,222号,p.10-24)を参考にさせ
ていただきました。誠にありがとうございました。
※記述の誤りなど、お気づきの点がありましたら info@shokabo.co.jp まで
御連絡ください。
───【裳華房のお役立ちサイト】───────────────────
◎ 自然科学系の雑誌一覧 −最新号の特集等タイトルとリンク−(7/30更新)
https://www.shokabo.co.jp/magazine/
◎ 大学・研究所・学協会の住所録とリンク
https://www.shokabo.co.jp/address.html
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★★★★【連載コラム】裳華房 編集子の“私の本棚”(第16回) ★★★★★
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編集部の有志が月替わりで,思い出の一冊やお薦めの書籍などを語ります.
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◇ 「大学は、都市の秘境である。」
◆『年齢不問!サービス満点!! 1000%大学活用術』
(花岡正樹 著,中公新書ラクレ)
最近に大学を卒業した人にとってはそうでもないかも知れませんが、それな
りに年齢を重ねた人にとっては、大学とは(高校の後にいく)教育機関であり
教官による研究機関である、というイメージが大きいのではないでしょうか。
かくいう私、編集者Bもそう思っていました。しかし、昨今の大学はもっと奥
が深く、多岐にわたる活動を展開しているようです。
キャンパスでの結婚式、ダイエットのための栄養相談、子育て支援、無料の
学生法律相談、学園祭から枠を拡げた市民祭り、完全予約制の高級レストラン、
学生のアイデアによるコンセプト商品の販売、冬の景色を彩るイルミネーショ
ン…。一般の人にも広く開放された様々な取り組みが、各地の大学で展開され
ています。見応えのある博物館や美術館、地元の子ども達のための図書館、ま
た公開講座やサイエンスカフェ、学生サークルによるコンサートや演劇なども
もちろん健在。
本書は、子育て世代からシルバー世代まで老若男女が楽しめる、そんな一般
にはあまり知られていない大学の活用術を多角的に紹介するものです。本書の
各章タイトルは下記の通りです。
1.豪華施設が格安&無料!/2.“専門家の卵”、サービス提供します/
3.リアルで、ネットで、最高学府に触れてみる/4.子どもや孫と大学に出
かけよう/5.ザッツ・エンターテインメント−芸術・スポーツを楽しむ/
6.キャンパスは観光地だ/7.大学の食い倒れ
Webサイトの紹介や問い合わせ先などの補足情報も充実。 夏休みは本書を片
手に“大学探検”の旅に出てみては如何でしょうか。
◆『年齢不問!サービス満点!! 1000%大学活用術』
花岡正樹 著/新書判/256頁/定価(本体840円+税)/2013年4月発行/
中央公論新社(中公新書ラクレ)/ISBN978-4-12-150452-4
http://www.chuko.co.jp/laclef/2013/04/150452.html
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次号は2014年9月2日の配信予定です.どうぞお楽しみに! \\(^o^)//
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