- ポピュラー・サイエンス 9
- 老化の原点をさぐる
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- 東海大学名誉教授 理博 鈴木■之 著 (■は臣に又に子)
- 四六判/180頁/定価1320円(本体1200円+税10%)/1988年7月
- ISBN978-4-7853-8509-5 (旧ISBN4-7853-8509-X)
- なぜ老化が起こるのか? 人にとって欠くことのできないはずの「酸素」が老化に大きな役割をしていることが解明されてきました.高齢化社会に向けて一大関心事「老化」のメカニズムと最新情報を紹介します.
- 【目 次】
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- 1. 老化現象―その特徴とふしぎ
- 1.1 生きるものはみな老化する
- 1.2 ヒトの寿命と動物の寿命
- 1.3 ヒトの体と動物の体
- 1.4 長寿の家系―老化の遺伝的背景
- 1.5 まとめ
- 2. 細胞も老化する ―部品の老化と全体の老化
- 2.1 自動車が古くなる
- 2.2 ヘイフリックの発見
- 2.3 細胞分裂のミステリー
- 2.4 細胞の老化と個体の老化―ウエルナーの細胞
- 2.5 細胞の老化と個体の老化―赤血球の場合
- 2.6 自殺する細胞
- 2.7 まとめ
- 3. 老化学説―たくさんあり過ぎるので整理する
- 3.1 学説を整理する試み
- 3.2 全身または臓器水準からみた老化学説
- 3.3 生理的代謝の帰結として誘発される老化現象
- 3.4 遺伝子の構造と機能にもとづく説
- 3.5 まとめ
- 4. 生物の進化と老化
- 4.1 二つの意味
- 4.2 進化したのは「寿命」か「老化」か
- 4.3 太陽光と酸素と水
- 4.4 まとめ
- 5. 酸素―老化源の可能性
- 5.1 空中酸素の行方を追う
- 5.2 活性酸素の益と害
- 5.3 活性酸素の害に抵抗する
- 5.4 活性酸素は老化源となるか
- 5.5 まとめ
- 6. なぜヒトは老化するか―老化の機構
- 6.1 役に立つものはかならず害がある
- 6.2 防衛手段をもつものが生き残ったか
- 6.3 寿命をまもる遺伝子
- 6.4 活性酸素から老化現象への道
- 6.5 寿命をのばすことができるか
- 6.6 一つの考え方―まとめに代えて
- 7. 老化の解明に役立つ方法―疫学的研究と実験動物
- 7.1 疫学的方法
- 7.2 老化研究に役立つ動物たち
- 8. 究極の生命科学―まとめに代えて
- 索引
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