- ポピュラー・サイエンス 10
- アリからのメッセージ
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- 元国立遺伝学研究所教授 理博 今井弘民 著
- 四六判/186頁/定価1210円(本体1100円+税10%)/1988年7月
- ISBN978-4-7853-8510-1 (旧ISBN4-7853-8510-3)
- さまざまなアリのエピソードを縦糸に,染色体進化の謎を解く著者の研究を横糸にからませて,アリの素顔に迫る.東南アジアやインドにアリを追いかける研究者の繰り広げる苦心話に興味は尽きない.
- 【目 次】
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- プロローグ
- 1.アリの国への片道切符
- 2.不思議な国のアリ
- 2.1 アリの素顔
- 2.2 アリの巣顔
- 2.3 アリの食べ物
- 2.4 アリを食べる者
- 2.5 アリの採集も命がけ
- 3.アリの社会
- 3.1 アリの社会と人の社会
- 3.2 アリの社会の構成員
- 3.3 アリの生活史
- 3.4 働き蟻の分化
- 3.5 兵アリの分化
- 3.6 アリの言葉
- 4.アリに魅せられた人々
- 4.1 アリ研三人衆
- 4.2 アリの大家ブラウンの嘆き
- 4.3 二〇年鳴かず飛ばずのボブ
- 4.4 マレーシアでの出会い
- 5.アリはどのようにしてアリになったか
- 5.1 アカツキアリの発見
- 5.2 ハチからアリへ
- 5.3 アリ類の適応放散
- 5.4 出口の見えないアリの系統分類
- 6.デカン高原にアリを掘る
- 6.1 未来都市チャンジガルにて
- 6.2 田園都市ランチーにて
- 6.3 巨大な掃き溜めカルカッタにて
- 6.4 緑の楽園プーナ
- 6.5 黄金の都マイソール
- 6.6 残された問題
- 7.核型進化の理論的解析
- 7.1 星を呼ぶ男
- 7.2 悪魔の落とし子
- 7.3 受難の始まり
- 7.4 核型進化の古典的解釈
- 7.5 動原体の不均等分布の発見
- 7.6 三人よれば文殊の知恵
- 7.7 染色体突然変異の方向性
- 7.8 開裂説の提唱
- 8.アリからのメッセージ
- 8.1 駄物で勝負
- 8.2 最小作用仮説
- エピローグ
- 索引
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