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ポピュラー・サイエンス 29
やきものの話

元 愛知工業大学教授 工博 長坂克巳 編
四六判/162頁/定価1430円(本体1300円+税10%)/1990年2月
ISBN978-4-7853-8529-3 (旧ISBN4-7853-8529-4)

 昔からやきものは,日常生活や文明の交流に重要な位置を占めてきた.最近は,工学などの分野でファインセラミックスが注目されている.本書は,やきものとその文化にふれながら,材料などの化学的側面を解説する.

【目 次】

『やきものの話』 カバー
1.三いろのやきもの

2.土の話
 2.1 石英
 2.2 長石
 2.3 カオリン
 2.4 可塑性ということ

3.一焼,二土,三細工

4.桃焼陶
 4.1 信長の時代
 4.2 日本独自のやきもの
 4.3 男と女の笑い声
 4.4 男織部に志野女
 4.5 四陶の季節

5.釉(ゆう,うわぐすり)
 5.1 釉の発見
 5.2 釉の種類
 5.3 鉄と鋼

6.出会いと別れ
 6.1 一期一会
 6.2 やきものと熱の流れ
 6.3 茶碗と鮎

7.小さい窯は焼きにくい

8.ラスター彩
 8.1 砂漠の旅
 8.2 王朝の興亡
 8.3 イスラム文化
 8.4 ラスター彩への模索
 8.5 ラスター彩の技法
 8.6 ラスター彩の消長

9.ペルシャ陶器と織部
 9.1 美濃の山間の陶業地
 9.2 私のやきもの遍歴
 9.3 織部というやきもの
 9.4 カスピ海南部砂漠での発掘
 9.5 南蛮文化の渡来
 9.6 東南アジアルート
 9.7 ジャポニズム

10.正倉院三彩
 10.1 正倉院の宝物
 10.2 正倉院の陶器
 10.3 奈良時代の彩釉陶器
 10.4 正倉院三彩の技法
 10.5 正倉院三彩の源流
 10.6 正倉院三彩総括

11.民芸とやきもの
 11.1 民芸の語源
 11.2 「雑器の美」
 11.3 柳宗悦と周辺の人達
 11.4 民芸運動
 11.5 柳理論の特異性と内部矛盾

12.粉引
 12.1 李朝の陶磁
 12.2 李朝陶磁の分類
 12.3 粉引
 12.4 高麗茶碗 実は粉青汁器
 12.5 粉引の見所

13.ファインセラミックスについて
 13.1 ファインセラミックスとニューセラミックス
 13.2 陶磁器とファインセラミックスの違い

14.故宮博物院の陶磁収蔵品について
 14.1 収蔵陶磁の概要
 14.2 青磁の不透明釉について
 14.3 陶,ブロンズ(青銅器)と漆の器形
 14.4 古窯とその焼造品
 14.5 釉の状態
 14.6 鈞(均)釉および倣鈞(均)釉



         

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