- ポピュラー・サイエンス 32
- 素顔の石油
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- 帝国石油(株) 工博 手塚眞知子 著
- 四六判/244頁/定価1430円(本体1300円+税10%)/1990年5月
- ISBN978-4-7853-8532-3 (旧ISBN4-7853-8532-4)
- 私たちの快適な暮らしを支えるエネルギー源,石油.石油のあまり知られていない素顔を,幅広く描き出します.
- 【目 次】
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- 1.知っておきたい石油の知識
- 1.1 石油の上流と下流
- 1.2 石油とは誰が名づけた?
- 1.3 石油と原油はどこが違う?
- 1.4 どこまでを石油と呼ぶか
- 1.5 石油の井戸はどうなっている?
- 1.6 石油は後どのくらい?
- 1.7 変動する可採埋蔵量
- 1.8 世界の巨大油・ガス田
- 2.人間と石油のかかわり
- 2.1 人類文明と石油の利用
- 2.2 ランプと石油
- 2.3 近代石油産業の萌芽
- 2.4 ドレークの成功
- 2.5 石油産業誕生後の急成長
- 2.6 石油の貯蔵と輸送
- 2.7 ロックフェラーの登場
- 2.8 競争企業の誕生
- 2.9 スタンダードの解体
- 2.10 メジャーズの時代
- 2.11 そして現在
- 3.我が国の石油史
- 3.1 黎明期
- 3.2 近代石油産業の勃興
- 3.3 石油の精製業の進展と他産業への影響
- 3.4 石油産業の辿った道
- 3.5 第二次世界大戦と石油
- 3.6 戦後の石油鉱業
- 3.7 そして現在へ
- 4.石油の母なる地球
- 4.1 地球誕生の前後
- 4.2 地球の内部はどうなっている
- 4.3 地球表面を覆っている地殻
- 4.4 活動するマグマ
- 4.5 堆積岩と堆積盆
- 4.6 マントル
- 4.7 地質時代
- 4.8 地球の旅路
- 4.9 動き回る大陸
- 4.10 プレートテクトニクスと石油
- 5.石油の源は有機物?無機物?
- 5.1 有機説と無機説
- 5.2 有機成因説
- 5.3 続成作用成因説
- 5.4 バクテリアの働き
- 5.5 続成作用前期成因説
- 5.6 続成作用後期成因説
- 5.7 ケロジェン
- 5.8 無機成因説
- 5.9 無機天然ガス発生説
- 6.石油と化石の密接な関係
- 6.1 化石とは?
- 6.2 石油と石炭の関係
- 6.3 産業からみた石油と石炭の長所と短所
- 6.4 ビトリナイト
- 6.5 化石がもっている地質情報
- 7.石油はどこに集まるか
- 7.1 体積盆と鉱床
- 7.2 石油鉱床成立の条件
- 7.3 石油の貯留岩
- 7.4 よい貯留岩とは?
- 7.6 火山貯留岩
- 7.7 石油の移動・集積・逸散
- 8.石油のルーツを探る −地化学
- 8.1 有機地化学
- 8.2 有機物の量
- 8.3 ケロジェンのタイプ
- 8.4 有機物の熟成
- 8.5 石油が生成する温度条件
- 8.6 ビトリナイトの反射率
- 8.7 その他の地化学調査
- 9.素顔の石油 −原油の正体
- 9.1 油層流体の範囲
- 9.2 原油の分類
- 9.3 化学的な原油の分類
- 9.4 地質からみた原油の分類
- 9.5 混合体である原油
- 9.6 石油の元素組成は似ている
- 9.7 原油中のヘテロ原子
- 9.8 国産原油の特殊事情
- 10.石油の仲間たち
- 10.1 アスファルト
- 10.2 天然ガス
- 10.3 コンデンセート
- 10.4 オイルサンド
- 10.5 オイル・シェール
- 11.海洋への進出
- 11.1 海洋石油開発の可能性
- 11.2 海洋掘削技術
- 11.3 北海油田
- 11.4 深海への挑戦
- 12.地下の石油を探す
- 12.1 石油を探す手順
- 12.2 地質情報を得る技術
- 12.3 物理探査法
- 12.4 地震探鉱
- 12.5 試掘
- 12.6 石油探鉱のリスク
- 12.7 探鉱の意思決定者の苦悩
- 13.石油井戸の掘り方
- 13.1 石油掘削の歴史
- 13.2 現代の石油の掘削法 −ロータリー堀り
- 13.3 わが国での掘削法の変遷
- 13.4 わが国のロータリー掘り
- 13.5 ケーシングプログラムと傾斜井
- 13.6 石油井戸の象徴 −石油樓
- 13.7 ビット
- 13.8 ブローアウト・プリベンター
- 13.9 掘削の先端技術
- 14.重要な掘削泥水の働き
- 14.1 井戸の血液である泥水
- 14.2 掘削泥水の性格
- 14.3 掘削泥水のしごと
- 14.4 泥水に要求される特性
- 14.5 調泥剤のいろいろ
- 14.6 泥水の失敗で何がおこるか
- 14.7 溢泥と逸泥の対策
- 14.8 泥水検層
- 15.試掘成功から油田の開発まで
- 15.1 坑井仕上げ
- 15.2 検層
- 15.3 コアとカッティング
- 15.4 物理検層法
- 15.5 ドリル・ステム・テストと試油
- 15.6 試掘に失敗したら
- 15.7 油層評価に必要なコアの情報
- 15.8 コア試験
- 15.9 油田の評価
- 15.10 合理的な採取計画
- 16.石油の生産
- 16.1 原油の一次回収
- 16.2 ガスリフト井とポンプ井
- 16.3 原油の処理
- 16.4 二次回収法
- 16.5 水攻法の水に関する問題
- 16.6 三次回収法
- 17.分析の役割
- 17.1 分析により対比する
- 17.2 対比パラメーター
- 17.3 安定同位体とバイオマーカー
- 17.4 原油の顔と指紋
- 17.5 三角座標
- 17.6 機器分析を応用した方法
- 17.7 原油試験
- 17.8 ガス分析
- 17.9 油層水の分析
- 17.10 坑底試料の分析
- 18.石油と鉄の関係
- 18.1 石油鉱業は鉄がいっぱい
- 18.2 坑井内の鉄
- 18.3 鉄の腐食
- 18.4 鉄の腐食とシンヒビター
- 19.石油の危険性と環境
- 19.1 油田の火災
- 19.2 海上油田の火災の恐ろしさ
- 19.3 油田火災の消火法
- 19.4 石油の流出と海洋の汚染
- 19.5 海の生物に与える被害
- 19.6 海洋汚染対策と事故処理
- 19.7 地球と石油と人間と
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