- ポピュラー・サイエンス 33
- 生化学の魔術師
- ―ポルフィリン―
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- 元大阪市立大学教授 理博 森 正保 著
- 四六判/216頁/定価1430円(本体1300円+税10%)/1990年5月
- ISBN978-4-7853-8533-0 (旧ISBN4-7853-8533-2)
- 血液の赤色や木の葉の緑色の原因となるポルフィリン―身近でありながら親しみの薄いこの物質について考えました.
- 【目 次】
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- 1. ポルフィリンの生い立ち
- 1.1 血色素とポルフィリン
- 1.2 葉緑素
- 1.3 ポルフィリンができた!
- 1.4 二十世紀の顔料 フタロシアニン
- 1.5 ウェルナーの配位説
- 1.6 配位子としてのポルフィリン
- 2. ポルフィリンの生化学
- 2.1 生体における酸素の運び手
- 2.2 内呼吸と青酸中毒
- 2.3 酸素化酵素と解毒
- 2.4 ポルフィリンの代謝
- 2.5 西洋ワサビペルオキシダーゼ
- 2.6 光合成
- 3. 生体系モデル錯体
- 3.1 酸素を脱着するコバルト錯体
- 3.2 人工酸素輸液
- 3.3 二原子分子の電子論
- 3.4 遷移金属の電子論
- 3.5 ビタミンB12のモデル物質
- 3.6 光合成に学ぶ
- 4. ポルフィリンの合成と反応
- 4.1 有機化学反応の原動力
- 4.2 ピロールの合成
- 4.3 ポルフィリンの合成
- 4.4 中心金属の導入とヘムタンパクの再構成
- 4.5 酸化と還元
- 4.6 触媒作用
- 5. 金属ポルフィリンの分光と物性
- 5.1 金属ポルフィリンの電気伝導性
- 5.2 金属ポルフィリンの磁性
- 5.3 核磁気共鳴スペクトル(NMR)
- 5.4 赤外線吸収スペクトルとラマン効果
- 5.5 電子の非局在化と芳香族性
- 5.6 光吸収スペクトル
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