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ポピュラー・サイエンス 35
オゾンホール
―南極から眺めた地球の大気環境―

名古屋大学名誉教授 理博 岩坂泰信 著
四六判/154頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/1990年6月
ISBN978-4-7853-8535-4 (旧ISBN4-7853-8535-9)

 近年さわがれているオゾンホールの問題,地球大気と地球生物の関わりを考えます.

【目 次】

『オゾンホール』 カバー
1. 高まる中層大気への関心
 1.1 対流圏を超えて
 1.2 ライダー(レーザレーダ)登場する
 1.3 フエゴ火山の噴火
 1.4 残された未知の世界:中層大気

2. オゾンと地球の大気
 2.1 大気オゾン研究の歴史
 2.2 オゾンとオゾンホール
 2.3 大気の科学と,私のオゾンホール前史

3. 注目を浴びる極地
 3.1 オゾン層:極地へ運ばれるオゾン
 3.2 火山噴火と南極の氷
 3.3 南極でライダー観測が出来るだろうか?
 3.4 いざ南極へ

4. 昭和基地で眺めた大気
 4.1 祝杯をあげた日:ライダー観測始まる
 4.2 連日現れる”汚い成層圏”
 4.3 送られてきたファックス
 4.4 極成層圏雲(PSCs)の発生
 4.5 南極の春:少なすぎるオゾンの量

5. オゾンホールの発見
 5.1 常識の壁が破られるとき
 5.2 オゾン濃度を支配する要因:地球生物とオゾン
 5.3 一九八六年の憂鬱
 5.4 アメリカからのオゾンフィーバー
 5.5 乱立する学説
 5.6 オゾンホールとPSCsがつながりはじめた

6. 仮説の実証をもとめて
 6.1 オゾンホールの犯人を捕まえたい:PSCs採集計画
 6.2 主犯のフロンと共犯のエアロゾル

7. 観測が教える地球環境
 7.1 地球環境の観測と研究:日本は健闘したか?
 7.2 空の化学工場
 7.3 巧みにつくられた地球大気
 7.4 南極から地球へ
 7.5 終章

索引



         

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