- ポピュラー・サイエンス 48
- 火をつくる
- ―発火具の変遷―
-
- 東京学芸大学名誉教授 理博 小口正七 著
- 四六判/194頁/定価1320円(本体1200円+税10%)/1991年1月
- ISBN978-4-7853-8548-4 (旧ISBN4-7853-8548-0)
- 太陽光を集める,摩擦を利用する,そして火打発火法からマッチの発明,さらに発火合金や圧電素子による発火など.「火をつくる方法」の,古代から現代にいたる変遷をたどります.社会的背景とともに,科学的にやさしく解説を加えました.
- 【目 次】
-
- 1 人類と火の使用
- 1.1人類が火を手に入れた神話
- 1.2 人類はいつごろから火を使ったか
- 2 古代の発火法
- 2.1 物が燃えるとはどういうことか
- 2.2 太陽の光からの発火
- 2.3 摩擦熱による発火
- 2.4 圧縮熱による発火
- 3 火きり臼と火きり杵による発火
- 3.1 わが国の火きり臼・杵の出土
- 3.2 出雲大社と火きり臼・杵
- 3.3 回転摩擦による発火法
- 3.4 火きり臼・杵の材質
- 4 火打金と火打石による
- 4.1 火打発火の歴史
- 4.2 人類はいつごろから鉄を使ったのだろうか
- 4.3 火花からなぜ火がつくれるのか
- 4.4 火打発火用の道具類
- 4.5 摩擦式発火から火打式発火へ
- 5 火種の保存
- 5.1 火種はどのようにして保存したか
- 5.2 なぜ付け木が使われたか
- 5.3 いつから付け木は使われたか
- 6 水素を燃料とする発火具
- 6.1 化学の面から見た東洋と西洋の違い
- 6.2 水素の発見
- 6.3 水素を使う点火具の発明
- 7 黄リンと塩素酸カリウムの発見
- 7.1 黄リン(黄燐)の発見
- 7.2 塩素酸カリウムの発見
- 8 マッチの発明
- 8.1 黄リンを使ったマッチの発明
- 8.2 化学マッチの発明
- 8.3 黄リンマッチの発明
- 8.4 安全マッチの発明
- 8.5 世界のマッチ事情
- 9 日本のマッチ工業の歴史
- 9.1 国産マッチの創業
- 9.2 マッチ原料薬品の国産化
- 9.3 国産マッチの創始者 清水誠
- 9.4 わが国の創業時代のマッチづくり
- 9.5 欧米のマッチ製造工業
- 9.6 国産マッチ工業の推移
- 9.7 安全マッチの発火のしくみ
- 10 発火性合金の発見
- 11 高電圧による火花発生器
- 11.1 圧電着火素子
- 11.2 連続スパーク方式
- 12 燃料と発火具
- 12.1 家庭燃料のうつりかわり
- 12.2 生活と化学
|