- ポピュラー・サイエンス 53
- ミステリーと化学
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- 元鹿児島大学教授 今村壽明・
- 元日本赤十字看護大学教授 理博 山崎 昶 共著
- 四六判/186頁/定価1320円(本体1200円+税10%)/1991年6月
- ISBN978-4-7853-8553-8 (旧ISBN4-7853-8553-7)
- 『蒼ざめた馬』『まだらの紐』『毒薬』『カジノ殺人事件』・・・.古今東西さまざまなミステリー作品十数編を取り上げ,これまでとは少し変わった切り口で興味深く,作品に登場する化学的な事柄を解説しました.ミステリーの新しい楽しみ方!
- 【目 次】
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- 1. 操り人形
- 1.1 短編小説の大家O.ヘンリー
- 1.2 ニトログリセリンとダイナマイトとノーベル
- 1.3 薬物としてのニトログリセリン
- 2. その名はバイルシュタイン
- 2.1 アイザック・アシモフ
- 2.2 フィリードリッヒ・コンラート・バイルシュタイン
- 2.3 シアン化カリウム(青酸カリウム)
- 3. まだらの紐
- 3.1 シャーロック・ホームズの伝記
- 3.2 シャーロック・ホームズの生みの親
- 3.3 ロイロット博士の用いた蛇は?
- 3.4 蛇毒の解毒薬は?
- 4. 夾竹桃
- 4.1 西南戦争と夾竹桃
- 4.2 夾竹桃の博物学
- 4.3 毒と薬との間
- 5. キプロスの蜂
- 5.1 キプロス蜂とはどんな蜂?
- 5.2 蜂に刺されると
- 5.3 蜂刺されにアンモニアというインチキ医学
- 5.4 アレルギーとアナフィラキシー現象
- 5.5 ロイヤルゼリー
- 5.6 女王蜂とフェロモン
- 6. 毒草
- 6.1 日本における推理小説の巨星・江戸川乱歩
- 6.2 乱歩が想定した毒草は?
- 6.3 酸漿の博物学
- 6.4 ホオズキの本草学
- 6.5 麦角(バッカク)
- 6.6 プロスタグランジン
- 7. 蒼ざめた馬
- 7.1 化学元素の周期表
- 7.2 悪魔の元素の誕生
- 7.3 後日談
- 7.4 日本でも起こったタリウム中毒事件
- 7.5 アガサ・クリスティー
- 8. 愚人の毒
- 8.1 著者 小酒井不木
- 8.2 なぜ,ヒ素が「愚人の毒」なのか?
- 8.3 医薬あるいは美容薬として用いられたヒ素剤
- 8.4 チェーザレ・ボルジア
- 8.5 マーシュ法
- 8.6 ナポレオンの死因は?
- 8.7 ヒ素の毒作用のメカニズムと解毒作用
- 9. 『襲撃』(「アリスミステリー」より)
- 9.1 アリスミステリーとは
- 9.2 ルイス・キャロル
- 9.3 河出文庫の「アリスミステリー」に収録されている山田正紀の『襲撃』について
- 9.4 低温および超低温の化学
- 9.5 いささか蛇足のお話
- 10. 毒キノコ
- 10.1 アーネスト・ブラマとドロシー・セイヤーズ
- 10.2 ブラマの作品『毒キノコ』
- 10.3 毒キノコとその成分
- 10.4 キノコ毒の構造を解明した人々
- 10.5 幻覚キノコ
- 10.6 終わりに一言
- 11. カジノ殺人事件
- 11.1 カジノ殺人事件
- 11.2 ヴァン・ダイン
- 11.3 毒薬!
- 11.4 水は毒薬か?
- 11.5 実際に使われた毒薬は?
- 12. ローマ皇帝ネロとその母アグリッピナ
- 12.1 ローマ初代皇帝アウグストゥスから五代皇帝ネロへの系図
- 12.2 四代クラウディウス皇帝を殺したものは?
- 12.3 ベラドンナ
- 12.4 マンダラゲとマンドラゴーラ
- 13. ミケランジェロのだまし絵
- 13.1 本物と贋物
- 13.2 キャロリン・コーカー
- 13.3 第二次大戦後の贋物事件
- 13.4 メーヘーレン事件
- 13.5 メーヘーレン贋作証明の化学的根拠
- 13.6 古文化財の年代決定法
- 14. アスピリン(『推理する医学』より)
- 14.1 バートン・ルーチェ『推理する医学』
- 14.2 楊枝の発明者はお釈迦様?
- 14.3 サリチル酸ができた!
- 14.4 サリチル酸およびその誘導体の合成が始まった
- 14.5 アスピリン
- 14.6 アスピリンの効用
- 14.7 貼ってすぐ効く? よく効く!
- 15. 煙草と悪魔
- 15.1 芥川龍之介
- 15.2 聖フランシスコ・ザヴィエル外字
- 15.3 コロンブスから芥川龍之介へ
- 15.4 煙草およびその煙の成分
- 15.5 禁煙運動
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