- ポピュラー・サイエンス 61
- がんはなぜできるか
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- 京都大学名誉教授 理博 武部 啓 著
- 四六判/140頁/定価1210円(本体1100円+税10%)/1991年9月
- ISBN978-4-7853-8561-3 (旧ISBN4-7853-8561-8)
- がんの克服は人類全体の最優先課題である.本書は,がんはどうして生じるかを解明する研究者の努力を追いつつ,がんの生物学の最前線を描く.がん遺伝子から,染色体,細胞,そして病気としてのがんまで,一貫した理解をめざした.
- 【目 次】
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- 1. 放射線とがん
- 1.1 四五年後の発がん
- 1.2 放射線を浴びてからがんができるまで
- 1.3 「がん」とは何か
- 2. がん遺伝子とは何か
- 2.1 がん遺伝子の発見
- 2.2 がん遺伝子の働き
- 3. 発がん物質
- 3.1 山極・市川の発がん実験の成功
- 3.2 発がんと突然変異
- 3.3 発がん実験
- 3.4 発がん物質の短期スクリーニング
- 3.5 正しくこわがろう
- 4. 発がんは多段階で起こる
- 4.1 がんの開始と促進
- 4.2 イニシエーション(開始)としての突然変異
- 4.3 プロモーション(促進)
- 4.4 多段階説とがん遺伝子
- 4.5 プログレッション(進行)
- 5. 日本人のがんと世界の人のがん
- 5.1 がんは増えている
- 5.2 太陽光と皮膚がん
- 6. がんと遺伝
- 6.1 がんと素質
- 6.2 遺伝するがん
- 6.3 色素性乾皮症
- 6.4 通常のがんと遺伝
- 7. 紫外線による皮膚がん発生の実験
- 7.1 太陽光紫外線とオゾン層
- 7.2 マウスに紫外線で皮膚がんをつくる
- 7.3 がん遺伝子を探す
- 7.4 がん遺伝子の突然変異
- 7.5 紫外線発がんの過程
- 8. まとめ
- 8.1 がんは多段階を経てできる
- 8.2 がんを防ぐための十二カ条
- 8.3 がん予防は子供のときから
- あとがき
- 図表出典
- 索引
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