- ポピュラー・サイエンス 64
- 分子のひもの謎を解く
- ―生体をつくる力―
-
- 名古屋大学教授 工博 美宅成樹 著
- 四六判/158頁/定価1320円(本体1200円+税10%)/1992年6月
- ISBN978-4-7853-8564-4 (旧ISBN4-7853-8564-2)
- 生体は巨大な分子や分子の凝集体から成り,その代表がタンパク質,生体膜,DNA.これら生命を支える分子群はいかにできているのか? また,高分子,液晶,ゲル等の無生物の構造体とどう違うのか? 分子同士に働く力を鍵に,その疑問に迫ります.
- 【目 次】
-
-
- 1. 生物ってなんだろうか?
- 1.1 生物は細胞でできている
- 1.2 生物は分子でできてる
- 1.3 生物は階層的にできている
- 2. 生体高分子のはたらき
- 2.1 タンパク質のはたらき
- 2.2 DNAのはたらき
- 2.3 生体膜のはたらき
- 3. 水が仲立ちする力
- 3.1 水と油
- 3.2 生体膜をつくる疎水性相互作用
- 3.3 タンパク質と水
- 4. なぜ生体膜を?
- 4.1 大学院時代
- 4.2 研究環境と研究の動機
- 5. 電荷同士にはたらく力
- 5.1 糊と食塩
- 5.2 DNA,タンパク質,生体膜と電荷
- 6. どんな分子にもはたらく力
- 6.1 気体と液体
- 6.2 ファン・デル・ワールス力と生体物質
- 7. まだらのひもの謎
- 7.1 膜タンパク質はまだらのひも
- 7.2 変性実験からわかること
- 8. 構造予測の夢
- 8.1 アミノ酸配列の分類
- 8.2 まだらのひものジグソーパズル
- 9. 全部わかってしまう?
- 9.1 ヒトゲノム計画と二一世紀の生物学
- 9.2 ゲノム情報の二つの側面
- あとがき
- 索引
|