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ポピュラー・サイエンス 113
錆をめぐる話題

千葉大学名誉教授 理博 井上勝也 著
四六判/190頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/1994年11月
ISBN978-4-7853-8613-9 (旧ISBN4-7853-8613-4)

 古代遺蹟の発掘から,マンションの水道水,果ては原発のトラブルまで.錆をめぐる大小さまざまな話題を取り上げながら,意外にも知られていない錆の化学的本質にするどく迫ります.著者一流の筆致が冴えるとっておきの一冊.

【目 次】

『錆をめぐる話題』 カバー
A 鉄の文化

1. 土の中から出る鉄製品
 1.1 考古学ブーム
 1.2 緊急調査ということ
 1.3 古代の金属・古代の鉄
 1.4 貴金属としての鉄と材料としての鉄
 1.5 日本人と鉄

2. 出土古代鉄器の保存
 2.1 鉄器の出土と処理の現状
 2.2 保存処理の方法
 2.3 保存処理のこれからの問題

3. さびとはどういうことか
 3.1 放置すれば必ずさびる
 3.2 さびてはなぜいけないのか
 3.3 使い捨て化学カイロ
 3.4 エヴァンスの実験

4. 錆の成分
 4.1 鉄錆は酸化鉄ではない
 4.2 鉄錆の主成分
 4.3 さび反応を促進する物質
 4.4 錆の層の綿密さ
 4.5 錆を見れば思い出す

B 環境問題としての錆

5. 環境の中の鉄と錆
 5.1 さびることは環境条件で決まる
 5.2 大気の中の鉄
 5.3 大気中の水分の影響
 5.4 錆でさびを防ぐ
 5.5 水中のさび現象
 5.6 塩類による自動車のさび
 5.7 酸性雨
 5.8 結露とさび
 5.9 海水の中のさび

6. 錆の形
 6.1 最も普通な全面の腐食
 6.2 危険をはらむ局部の腐食
 6.3 金属にかかる力と局部腐食

7. 建造物とさびの問題
 7.1 建造物とは
 7.2 コンクリート建造物のさび
 7.3 海洋上の構造物とさび
 7.4 土中にある鉄管のさび

8. 家庭の中のさび
 8.1 北は要注意
 8.2 プレハブ住宅
 8.3 キッチン・風呂場・トイレなど
 8.4 ベランダ
 8.5 屋根のカラートタン
 8.6 ゴミ処理とさび問題

9. 原子炉の事故とさび
 9.1 原子炉の事故と安全問題
 9.2 日本の事故とさび

10. 流れる腐食環境
 10.1 侵されるか護られるか
 10.2 水の流れとさび
 10.3 乱流が起こすキャビテーション

C 生物とさび

11. 人体の中のさび
 11.1 鉄によって生きる
 11.2 鉄の貯蔵庫

12. バクテリアとさび
 12.1 どこにでもバクテリア
 12.2 水のよごれ
 12.3 酸素が好きなバクテリア
 12.4 硫酸塩を還元するバクテリア

13. 錆のにおい
 13.1 においの科学
 13.2 カナケ臭い
 13.3 錆成分のにおい
 13.4 鉄の中の不純物

D 表面の面白さ

14. 表面の安定と不安定
 14.1 表面が持つ可能性
 14.2 活性を持つ表面
 14.3 表面における理想と現実
 14.4 実在表面の構造と問題点
 14.5 鋼板表面の状態
 14.6 ステンレスの表面
 14.7 表面の微細な欠陥
 14.8 曲げた釘のさび
 14.9 強い鋼は割れやすい
 14.10 ステンレスの割れ

15. メッキされた鉄
 15.1 金属で覆うこと
 15.2 亜鉛メッキ鋼板(トタン)の性質
 15.3 錫メッキ鋼板(ブリキ)の性質

16. 塗装された鉄
 16.1 塗装と塗料
 16.2 塗装がさびを止める理由
 16.3 塗膜の下で起こるさび
 16.4 下地処理としての化成処理
 16.5 塗装の方法
 16.6 錆の上に塗る塗料の重要性

E 錆でさびを防ぐ自然と技術

17. 貴金属・銅・アルミニウム
 17.1 なぜ貴金属か
 17.2 銀とプラチナ
 17.3 銅
 17.4 アルミニウム

18. 表面の不思議−再びステンレスと耐候性鋼
 18.1 自然にできる皮膜
 18.2 これからどうするか



         

自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.