- ポピュラー・サイエンス 118
- ショウジョウバエ物語
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- 元国立遺伝学研究所 ショウジョウバエ遺伝資源センター長 理博 渡辺隆夫 著
- 四六判/176頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/1995年4月
- ISBN978-4-7853-8618-4 (旧ISBN4-7853-8618-5)
- 世界中で2000人以上の研究者が,日夜,体長2ミリのショウジョウバエにまみれて業績を競っています.このハエに30年間のめり込んでしまった著者が,協力者とともに歩んだユニークな研究の道を物語ります.特に研究者を志す学生にお勧めします.
- 【目 次】
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- 1. ショウジョウバエの日本侵略
- 1.1 オナジショウジョウバエ
- 1.2 分布の拡大
- 1.3 異常気象のおかげ
- 2. 生態と行動
- 2.1 半人家性種
- 2.2 さまざまな嗜好
- 2.3 共存の要因
- 3. 猩猩と猩猩蝿
- 3.1 オランウータン
- 3.2 果蝿・露蝿・猩猩蝿
- 3.3 バナナが好き
- 4. 生存に害を与える遺伝子
- 4.1 染色体の抽出
- 4.2 死に至らせる遺伝子
- 4.3 突然変異の起る率と淘汰される率
- 5. 染色体抽出
- 5.1 多型的逆位染色体
- 5.2 自然集団の変化
- 5.3 実験室集団
- 6. 性的隔離
- 6.1 種間の正逆交配
- 6.2 進化の方向
- 6.3 種の分布との関連
- 7. 種分化遺伝子
- 7.1 雑種致死を救済する遺伝子の発見
- 7.2 救済遺伝子が次々と発見
- 7.3 救済遺伝子の働き
- 7.4 種分化のモデル
- 8. 新種発見
- 8.1 突然変異拾い
- 8.2 ツバキショウジョウバエ
- 8.3 ワタナベイ
- あとがき
- 索引
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