- ポピュラー・サイエンス 122
- 焼物の謎に迫る
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- 工学博士 黒田永二 著
- 四六判/188頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/1995年4月
- ISBN978-4-7853-8622-1 (旧ISBN4-7853-8622-3)
- 私たちのすぐ身近にある焼物―陶磁器は,歴史的に人類が得た最も古い工業製品で,また世界中の民族が愛用している生活必需品でもあります.本書では,その焼物の歴史をたどりながら,材質や色について化学的に解き明かしていきます.
- 【目 次】
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- 1. 焼物と人間生活とのかかわりあい
- 1.1 焼物の発生はどのようであったか
- 1.2 5000B.C.〜3000B.C.における焼物
- 1.3 3000B.C.〜西暦紀元およびA.D.300頃まで
- 1.4 A.D.300頃からA.D.1000頃までの焼物
- 1.5 A.D.1000頃からA.D.1600頃までの焼物
- 1.6 A.D.1600頃から現代に至る焼物
- 2. 焼物の色とは
- 2.1 焼物を作るのに使われる非可塑原料
- 2.2 可塑性粘土
- 2.3 生地の色
- 2.4 釉の示す色
- 3. ゆらめく炎を通して焼物を見ると
- 3.1 陶磁器とは
- 3.2 焼物に使う坏土の調整
- 3.3 成形における問題点
- 3.4 焼物の加熱変化
- 3.5 焼成状態を透視窯で見る
- 4. 窯変の謎
- 4.1 窯変とはどういう意味か
- 4.2 釉の熔け方
- 4.3 還元炎焼成について
- 4.4 窯変の出やすい窯とは
- 4.5 石炭窯はどのようにして焼成するのか
- 4.6 薪材窯の場合はどうか
- 4.7 窯変物を主とする焼物
- 4.8 曜変天目はどのようにしてできたか
- 4.9 変化に富む銅釉
- 4.10 窯変の項を終わるにあたって
- 5. 焼物の将来はどうなる?
- 5.1 生産体勢はどう変わってゆくだろうか
- 5.2 どんな焼物が生き残れるだろうか
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