- ポピュラー・サイエンス 128
- 犯罪鑑識の科学
- ―計測と情報―
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- 科学警察研究所主任研究官 工博 小沼弘義 著
- 四六判/120頁/定価1320円(本体1200円+税10%)/1995年7月
- ISBN978-4-7853-8628-3 (旧ISBN4-7853-8628-2)
- 犯罪や事故が発生すると,その捜査の過程で,物的証拠を求めての試料の科学的な分析や,事故原因の科学的な解明が必要になります.本書は,犯罪鑑識の内容や問題点,可能性などを,主に物理工学・電気・情報に関わる分野を中心に興味深く紹介します.
- 【目 次】
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- 1. ビームを応用した分析法
- 1.1 ビーム応用の背景
- 1.2 実用例
- 1.3 分析のねらい
- 1.4 X線回析
- 1.5 X線マイクロアナリシス
- 1.6 蛍光X線分析
- 1.7 赤外線吸収分光
- 1.8 レーザーラマン分光
- 1.9 分析精度の評価と標準試料
- 1.10 物理分析の今後
- 2. 情報の視覚化
- 2.1 情報の視覚化
- 2.2 指紋-微粉末や発色剤をふりかける
- 2.3 型をとる
- 2.4 紫外線を当てる
- 2.5 赤外線をキャッチする
- 2.6 残留歪を検出する
- 2.7 周波数の時間分布をとる
- 2.8 特定スペクトルによるマッピング
- 2.9 X線による透視
- 2.10 電波の反射波を解析する
- 2.11 画像の復元を図る
- 2.12 においの表現
- 2.13 シミュレーション表示
- 3. 画像情報の利用
- 3.1 画像情報とは
- 3.2 画像計測の考え方
- 3.3 空中からの鉛直写真
- 3.4 地上における斜写真
- 3.5 カメラ画像の幾何学的性質
- 3.6 消失点と消失線
- 3.7 複比
- 3.8 実際の計測
- 3.9 物理量としての画像-画像処理
- 3.10 画像の重ね合せ
- 3.11 距離画像の取り込み
- 3.12 画像の認識
- 4. コンピュータシミュレーション
- 4.1 コンピュータ環境とシミュレーション
- 4.2 シミュレーションの手順
- 4.3 測定困難なデータの推定
- 4.4 自動車の交通事故解析
- 4.5 火災現象の解析
- 4.6 構造物破壊・崖崩れ
- 4.7 音声推定
- 5. 予防と安全
- 5.1 コンピュータ犯罪
- 5.2 シーケンサーと安全
- 参考書
- 索引
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