- ポピュラー・サイエンス 138
- 分子人類学と 日本人の起源
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- 東京大学名誉教授・国際日本文化研究センター名誉教授
理博 尾本惠市 著
- 四六判/202頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/1996年5月
- ISBN978-4-7853-8638-2 (旧ISBN4-7853-8638-X)
- 遺伝子のレベルで人類の進化や変異を研究する,新しい人類学である分子人類学は近年,分子生物学とともに発展してきました.本書では,この分子人類学は主として形態を扱う伝統的な自然人類学とどのように違うのか,またその新手法によって日本人のルーツはどこまで明らかになったかなどを丁寧に解説しています.
- 【目 次】
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- 1. 分子人類学の台頭
- 1.1 人類学とはどのような学問か
- 1.2 自然人類学の発展
- 1.3 分子人類学の挑戦
- 2. 生物としての人類の歴史
- 2.1 化石にみる人類の系譜
- 2.2 現代人の起源論争
- 2.3 「人種」とはなにか
- 3. 分子人類学と現代人の系統
- 3.1 中立説の登場
- 3.2 遺伝子レベルでみた現代人の地理的多様性
- 3.3 モンゴロイドとはなにか
- 4. 日本人の起源
- 4.1 日本人の起源論争
- 4.2 二重構造説
- 4.3 深まる謎
- 4.4 おわりに
- あとがき
- 索 引
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