- ポピュラー・サイエンス 140
- 着ごこちと科学
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- 東洋紡績(株)総合研究所技監 学博 原田隆司 著
- 四六判/172頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/1996年5月
- ISBN978-4-7853-8640-5 (旧ISBN4-7853-8640-1)
- 衣服には,体を保護する「被う」と自分を表現する「装う」の二つの機能があり,また直接身につけるものなので,肌触り,着やすさ,動きやすさ,耐久性,取り扱いやすさ等が求められます.本書は,そんな衣服の秘密を解き明かします.
- 【目 次】
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- 1. 衣服に求められるもの
- 1.1 衣服をなぜ着るのか−「被う」と「装う」−
- 1.2 移動可能な快適空間としての衣服
- 1.3 自己表現としての衣服
- 1.4 肌触り,動きやすさ,着やすさ
- 1.5 長持ちし,取り扱いやすいこと
- 1.6 衣服の購入から着用・保管までで求められるもの
- 2. 着心地とは
- 2.1 着心地を表現する言葉
- 2.2 着心地の内容
- 2.3 着心地の研究
- 2.4 着心地と健康
- 3. 快適な衣服内気候
- 3.1 快適な衣服内気候
- 3.2 環境と衣服と人体のシステム
- 3.3 衣服内気候に影響する自然環境条件
- 3.4 人の温熱生理
- 3.5 快適な衣服内気候の評価方法
- 3.6 「衣服内気候」を再現
- 4. 寒さと衣服
- 4.1 寒い国 日本
- 4.2 寒さの感覚と衣服内気候
- 4.3 寒冷時の生理反応と衣服の役割
- 4.4 衣服を通しての熱移動とクロー値
- 4.5 寒冷時に着る衣服
- 4.6 冬でも汗をかくときの衣服
- 4.7 保温性に富む衣服材料
- 4.8 水蒸気は通し雨は通さない「透湿防水」素材
- 5. 暑さをしのぐ衣服
- 5.1 蒸し暑い日本の夏
- 5.2 蒸し暑さの感覚と外界の温・湿度
- 5.3 暑熱時の生理反応と衣服の役割
- 5.4 伝統服にみる暑さのしのぎ方
- 5.5 外気からの太陽熱や高熱を遮断する衣服
- 5.6 身体の熱や水分を外気へ発散しやすい衣服
- 5.7 「汗をよく吸い外気へ吐き出す」素材
- 5.8 「太陽光遮蔽」素材
- 6. 動作に追従する衣服
- 6.1 衣服のゆとりとずれ,衣服材料の伸び
- 6.2 身体計測
- 6.3 動作による皮膚伸び,体型変化
- 6.4 ゆとり必要量
- 6.5 サイズ表示
- 6.6 衣服圧
- 6.7 ストレッチファブリック
- 7. 肌触りのよい衣服
- 7.1 肌触り−接触感と接触温冷感−
- 7.2 風合い(接触感)
- 7.3 接触温冷感
- 7.4 天延繊維の風合い
- 7.5 再生繊維,半合成繊維の風合い
- 7.6 主な合成繊維の風合い
- 7.7 複合繊維素材
- 7.8 シルクライク合繊から「新合繊」へ
- 8. 清潔,安心・安全な衣生活と衣服
- 8.1 不快感を与える要因を防止する素材
- 8.2 安全な繊維製品
- 9. さまざまな衣服と着心地
- 9.1 普段に着る衣服
- 9.2 スポーツウェア
- 9.3 特殊機能衣服
- 9.4 寝装品
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