- ポピュラー・サイエンス 166
- 宇宙のゴミ問題
- ―スペース・デブリ―
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- 九州大学名誉教授 工博 八坂哲雄 著
- 四六判/130頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/1997年6月
- ISBN978-4-7853-8666-5 (旧ISBN4-7853-8666-5)
- 宇宙開発の進展に伴って,地球の周りに蓄積する使用済み・制御不能になった人工衛星・ロケット・破片などの“ゴミ”は,その速度故に大惨事を引き起こす可能性があります.この新しい環境問題について,望まれる保全対策までを科学的に解説します.
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- 【目 次】
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- 問題提起
- 1. なぜ宇宙へ? −人類は宇宙に住めるのか−
- 1.1 ロケット・パイオニアの望み
- 1.2 宇宙の環境
- 1.3 デブリとは?
- 2. 軌道と衝突の力学
- 2.1 天体の運動
- 2.2 ケプラー軌道
- 2.3 軌道の摂動
- 2.4 代表的な軌道
- 2.5 軌道上での衝突頻度
- 2.6 衝突速度
- 2.7 衝突の効果
- 3. 宇宙環境の認識の歴史
- 3.1 アポロ以前
- 3.2 アポロの時代
- 3.3 シャトルの時代
- 3.4 宇宙ステーションの時代
- 3.5 日本のめざめ
- 4. 宇宙のデブリ環境
- 4.1 宇宙物体のサイズと分布
- 4.2 ブレークアップの原因
- 4.3 ケスラー・シンドローム(デブリの自己増殖)
- 4.4 静止軌道の環境
- 5. 軌道環境の保全
- 5.1 爆発防止
- 5.2 衝突防止の方法
- 5.3 物体の除去は可能か?
- 5.4 デブリ対策
- 5.5 結び
- おわりに
- 参考文献
- 索引
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