- ポピュラー・サイエンス 174
- 宇宙通信よもやま話
- ―アンテナと電波の研究開発物語―
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- 元防衛大学校教授 工博 横井 寛 著
- 四六判/178頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/1997年9月
- ISBN978-4-7853-8674-0 (旧ISBN4-7853-8674-6)
- 1963年11月,日米間で行われた初の宇宙通信実験は,はからずもケネディ大統領暗殺事件を報じることとなった−宇宙通信の黎明期から発展期にかけて新アンテナ開発に携わってきた著者が,当時のエピソードを披露.研究の醍醐味を語ります.
- 【目 次】
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- 1. 黎明期の地球局アンテナ
- 1.1 どのアンテナが天下をとるか
- 1.2 地球局の性能
- 1.3 ラジオメータの製作
- 1.4 アンテナができた,お湯沸かせ
- 1.5 初の宇宙通信実験
- 1.6 青天の霹靂
- 1.7 大和魂
- 2. 悪戦苦闘
- 2.1 満身創痍
- 2.2 大アンテナの利得
- 2.3 電波星の利用
- 2.4 鶏が先か卵が先か
- 2.5 真犯人は何処に
- 2.6 親子アンテナ
- 3. 問題解決への道
- 3.1 電波はどこから出ているのか
- 3.2 聖夜の実験
- 3.3 大口径22mアンテナでの比較実験
- 3.4 世界の頂点に立つ地球局アンテナ
- 4. 大気のいたずら
- 4.1 大気による電波の減衰
- 4.2 星はなぜチラチラ見えるのか
- 5. 一騎当千の仲間たち
- 5.1 研究テーマの変遷
- 5.2 一番小さな研究室
- 6. 新アンテナの開発
- 6.1 誘電体装架ホーンアンテナの発明
- 6.2 カメラのフードから生まれた新アンテナ
- 6.3 毒をもって毒を制する
- 7. 新しい電波の利用を探る
- 7.1 計画の発端
- 7.2 雨のかたち
- 7.3 10GHz以上の電波に挑戦
- 7.4 クウェートの電波
- 7.5 みんなで考えればもっといい考えが
- 余談 I :超新星「かに星雲」の話
- I .1 激動する宇宙
- I .2 日・中の古典を調べる
- 余談 II :電波で見る月とビーナス
- II .1 電波で見る月
- II .2 ビーナスの肌は灼熱の肌
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