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- ポピュラー・サイエンス202
- 聖書の中の科学
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- 鳥取大学名誉教授 理博 中島路可 著
- 四六判/218頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/1999年4月
- ISBN978-4-7853-8702-0 (旧ISBN4-7853-8702-5)
- 人びとの歴史と生活の記録でもある聖書を,科学の目で新たに見つめなおした40編のオムニバス.
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- 【目 次】
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- 自然・地理・鉱物
- 死海−ヨルダン川の水がここで濃縮 濃い塩分にも生物が……
- 風−神の息,自然の恵み 聖書に85回以上の引用が
- 火−神のやさしさと怒りを示す重要な概念 聖書に400回も
- 水−生命の存在,維持への神の摂理 聖書には400件以上の引用
- 土−土は生命の源 「アダム(人)」の語源も
- 地震−死海地溝帯は地震の巣 聖書には17個所で登場
- 金−富と永遠の象徴 聖書に引用390回も
- 石油−ノアの箱舟にアスファルト ナフサの語源も旧約外典に
- 鉄−ペリシテ人の製鉄独占をダビデが崩し優位奪う
- ガラス−金にも匹敵の高価なもの 起源はカルメル山のふもと
- 琥珀−化石化した樹脂 聖書では「琥珀色の金属」のこと
- 食べ物
- パン−イエスはパンに特別の意味与える 聖書中に280回も引用
- 魚−よく食べていたイスラエル人 キリスト教のシンボルにも
- ビール−使徒行伝の「新しい酒」はビール? 起源はメソポタミアなど5千年前
- 卵−復活,再生のシンボル イスラエルで多食
- 乳−神の約束「乳・蜜の流れる地」豊穣の牧畜のシンボル
- あぶら−灯火・調味・王の聖別に 善きサマリア人も癒しに使う
- 酢−「酸いブドウ酒」は人類最古の調味料 強い殺菌力,真珠や岩をも溶かす
- マナ−カイガラムシが出す糖分か 「これは何?」が名前の由来
- 塩−不可欠で善いものの象徴 だが怒り,呪いのしるしも
- 動物
- へび−聖書での扱いは「悪魔」の象徴 「マムシ」は誤った訳し方
- モーセのウシノシタ−牛の舌に似たカレイの仲間 モーセが利用して紅海を渡った?
- イナゴ−中東の生活に深いかかわり 聖書は「バッタ」を誤訳
- 羊−神と人との関係示す 聖書に256回も引用
- 蜜蜂−旧約時代から価値知られる女士師デボラは「蜜蜂」の意
- 鳩−平和と美のシンボル 「ノアの箱舟」に初の記述
- むらさき−権力と尊厳の象徴 貝紫のパープル腺から抽出
- 真珠−聖書に引用少ないが高価なものとして示される
- 赤潮−モーセの杖で赤くなったナイル 不明の部分多い原因
- 豚−砂漠の放浪では飼育が困難 「汚れた動物」と旧約は規定
- らくだ−大きさ,財産,頑固の象徴 背中のコブは脂肪の塊
- 牛−犠牲と力のシンボル 聖書ではなじみ深い動物
- 生活・医療・その他
- 黄金・乳香・没薬−この世の富,権力を象徴
- 血−血は生命,神との約束結ぶもの 「血を食べるな」は大事な生活規範
- 遺伝−メンデルの遺伝の法則の原点は旧約に
- 灰−嘆き,悲しみの表現 役目終えても,さらに新しい役目が
- つば−イエスが癒しに用いられる 抗菌性のほか消化,酒づくりにも
- イスラエルの紙漉き探訪記
- デボラ数−流体の特性示す単位に女預言者デボラの名が
- 聖骸布−イエスを包んだ亜麻布? 放射性炭素で真偽測定
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