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ポピュラー・サイエンス 207
時計と人間
−そのウォンツと技術−

織田一朗 著
四六判/178頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/1999年7月
ISBN978-4-7853-8707-5 (旧ISBN4-7853-8707-6)

 日時計,水時計にはじまり,機械時計,クオーツ時計に原子時計…より高い精度と便利さを求め,最先端の知識と技術を駆使して人間は時計をつくり続けてきました. 時計づくりの創意工夫に満ちた歴史と,いま身のまわりにあるさまざまな時計を紹介.
 これから生まれる新しい時計も見えてきます.

【目 次】

『時計と人間』 カバー
1 人間が知恵と工夫を重ねてきた時計の歴史
 1・1 自然の中に“時”を見つけた時代
  1・1・1 どうして人間は時計を求めたのか
  1・1・2 自然の中に“天然の時計”を見つけた
 1・2 自然のリズムを時計に応用した時代
  1・2・1 人類最初の時計は日時計
  1・2・2 文字盤の原型は古代の数学
  1・2・3 広範囲に使われた水時計
  1・2・4 生活の匂いがする火時計(燃焼時計)
  1・2・5 職人芸でつくられた砂時計
 1・3 人間が時計をつくり出した時代(機械式時計)
  1・3・1 機械時計の発明で「自然の時」との決別に
  1・3・2 教会の時計から広場の時計に
  1・3・3 ゼンマイの発明で携帯のできるようになった時計
  1・3・4 振り子の発明で精度が向上
  1・3・5 日本人の創意工夫が盛り込まれた和時計
  1・3・6 機械式時計を進化させた調速機構の発明
  1・3・7 精度が切り拓いた近代文明
  1・3・8 時計の普及に貢献した1ドルウオッチ
  1・3・9 防水,自動巻きで使いやすくなった腕時計
 1・4 機械式から電子式の時代に
  1・4・1 構造が簡単で高い精度の電気時計
  1・4・2 腕時計への電子の応用
  1・4・3 クオーツウオッチの実用化
  1・4・4 電子時計が変えた時計産業
  1・4・5 破格の高精度を刻む原子時計
 1・5 時計から情報機器への広がり
  1・5・1 デジタルウオッチの開発
  1・5・2 多機能デジタルウオッチの開発
  1・5・3 メモリー機能の導入
  1・5・4 センサー機能の導入
  1・5・5 ポケベル時計
  1・5・6 GPS装備の腕時計

2 さまざまな“時”を計る時計
 2・1 鉄道事故を防ぐために生み出された鉄道時計
 2・2 激しいスポーツの闘いを計る時計
 2・3 料理を上手くするキッチンタイマー
 2・4 家事をコントロールするタイマー
 2・5 生活の必需品になった目覚まし時計
 2・6 音楽を上達させるメトロノーム
 2・7 1000分の1秒で芸術性が決まるカメラのシャッター
 2・8 患者の命を救うドクターズ・ウオッチ
 2・9 名人戦の火花を収める対局時計
 2・10 生産現場の効率を高めるデシマル・カウンター
 2・11 信号機の中で活躍する時計
 2・12 競技に合わせたスポーツウオッチ
 2・13 マンモスの骨から生存していた年代を割り出す時計
 2・14 地球の年齢を測る時計

3 時計の先端技術
 3・1  時間精度はどこまで向上するのか
 3・2 通信情報ネットワークとの接続が新しい世界を拓く
 3・3 電波で時刻を修正する時計
 3・4 省エネ技術
 3・5 太陽光発電の時計
 3・6 自動巻き発電時計
 3・7 人間の体温による熱発電ウオッチ
 3・8 時計で華開く音声技術
 3・9 複雑な3 次元デザインを実現する射出成形技術
 3・10 重視される時計デザイン

4 これからの時間と時計
 4・1 多様になっている時間の使い方
 4・2 時間の上からも進む「男女同権」
 4・3 宇宙時間は、いま何時?
 4・4 始まっている「新たな時」の創造
 4・5 新たな時刻制度は導入されるのか
 4・6 興味深い機械式時計の復権
 4・7 どんな時間体系にも対応できる時計



         

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