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- ポピュラー・サイエンス 210
- あなたと私の触媒学
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- 元静岡大学教授 理博 田中一範 著
- 四六判/224頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2000年5月
- ISBN978-4-7853-8710-5 (旧ISBN4-7853-8710-6)
- 触媒とは,反応物ではないのに,反応容器の中に入れると化学反応の速度を速める物質のこと.この定義をできるだけ広くとり,工業用に作られた触媒から,身体に備わった触媒,また酸性雨やオゾン層破壊にかかわった触媒,光に当たるだけで水や建材を浄化する触媒など,さまざまな触媒とその反応を解説します.
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- 【目 次】
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- 1. 触媒のあれこれ
- 1.1 触媒は形も色もさまざま
- 1.2 触媒の共通点は化学反応の促進
- 1.3 触媒の定義
- 1.4 触媒の働き
- 1.5 この本の特色
- 2. 自然の中の触媒
- 2.1 空にある触媒─酸性雨を作り出すもの
- 2.2 粘土鉱物の触媒作用
- 2.3 光合成と触媒
- 2.4 酵素という名の生体触媒
- 2.5 新しく発見された生体触媒RNA
- 3. 自然と人間の合作による触媒
- 3.1 オゾン層を破壊する触媒
- 3.2 酵素のさまざまな利用
- 3.3 抗体触媒─小動物に作っていただくもの
- 4. 人間による人間のための触媒
- 4.1 有用なものを作る触媒
- 4.2 エネルギー変換の触媒
- 4.3 環境浄化の触媒
- 5. おわりに
- 5.1 この本に書かなかったこと
- 5.2 21世紀の環境問題と触媒
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