- ポピュラー・サイエンス 281
- 植物染めのサイエンス
- −万葉の色を化学する−
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- 元 関西女子短期大学教授 理博 増井幸夫・
- 元 神奈川県立高等学校教諭 理博 神崎夏子 共著
- 四六判/158頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2007年6月
- ISBN978-4-7853-8781-5
- 藍,紫,紅花,茜,蘇芳,刈安,… 日本人の心のふるさと『万葉集』の歌に詠み込まれた色や染色植物を題材に,染色の化学的背景を探りながら,学校の理科室や家庭の台所で簡単にできる染色法をわかりやすく解説します.万葉人の心に思いを馳せ,古式ゆかしい色の世界を現代によみがえらせよう!
- 【目 次】
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- 第1編 化学の目でみる万葉の色
- 1.やまあい−山藍
- 1.1 山藍(Mercurialis leiocarpa)
- 1.2 山藍の色素成分
- 1.3 山藍の葉の香り
- 1.4 山藍による染色
- 2.あい−藍草
- 2.1 藍草(たで科タデアイ(蓼藍);Polygonum tinctorium)
- 2.2 藍草の色素
- 2.3 インジカンをインジゴに変える
- 2.4 インジルビンという化学物質
- 2.5 もう一つのインジカン −尿インジカン−
- 2.6 藍草による染色 −藍染めの化学−
- 3.むらさき−紫草
- 3.1 紫草(Lithospermum erythrorhizon
- 別名 L. officinale var. erythrorhizon)
- 3.2 紫根の色素
- 3.3 紫を染める−紫根で染める
- 3.4 紫者 灰指者曽 海石榴市之 −紫根染めの化学−
- 3.5 有機化合物の右左
- −シコニンとアルカニンの化学構造に関連して−
- 4.くれなゐ−紅花
- 4.1 紅花(Carthamus tinctorius)
- 4.2 紅花の色素
- 4.3 紅花による染色の化学
- 5.茜・蘇芳
- 5.1 茜草(Rubia akane)
- 5.2 茜草の色素
- 5.3 茜染めの化学
- 5.4 蘇芳(Caesalpinia sappan)と蘇芳の色素
- 5.5 蘇芳染めの化学
- 6.刈安・玉葱
- 6.1 黄を染める近江刈安(Miscanthus tinctorius)
- 6.2 黄を染める八丈刈安(小鮒草;Arthraxon hispidus)
- 6.3 黄を染める玉葱(Allium cepa)の外皮
- 6.4 玉葱の外皮で染める染色の化学
- 6.5 ポリフェノールとフラボノイド色素
- 第2編 植物染めを楽しむ −植物染め浪漫−
- 7.染色をはじめる前に
- 8.藍を染める
- 8.1 藍草(蓼藍)の栽培 −藍を育てる−
- 8.2 藍草生葉を用いた染色
- 8.3 藍草乾燥葉を用いた藍染め
- 8.4 スクモ(藍玉)を用いた藍染め
- 9.紫を染める
- 9.1 紫根で紫を染める−紫根染め
- 9.2 蘇芳で紫を染める−鉄媒染で染める
- 9.3 貝紫で紫を染める
- 10.赤を染める
- 10.1 紅花で赤を染める−紅花染め
- 10.2 茜で赤を染める−茜染め −インド茜の根を用いて−
- 10.3 蘇芳で赤を染める−アルミニウム媒染で染める
- 11.黄を染める
- 11.1 玉葱の外皮で黄を染める
- 11.2 毛糸でポンポンをつくり,
- マリーゴールドの花で黄を染める
- 12.緑を染める
- 12.1 毛糸でポンポンをつくり,艾の葉で緑を染める
- 参考文献
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