X線とは?(X-ray)
X線は光の仲間ですが,波長が光(可視光線)の1000分の1ぐらいのため,
振動数が光の1000倍ぐらいになり,さらにエネルギーも光の1000倍ぐらいという,
非常にエネルギーの高い光(電磁波)なのです.
可視光(上)とX線(下)のイメージ |
波の波長と振動数 電磁波と光子 単位と換算表 |
特徴 |
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換算公式 | キロ電子ボルト keV
で測ったエネルギー E と
ナノメータ nm で測った波長 λ
の間には, 以下の関係が成り立ちます.
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種類 |
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発見 | ドイツの物理学者W. レントゲン(Roentgen)は,
1985年,陰極管(真空管)の実験をしているときに,
そばに置いてある蛍光紙(シアン化白金バリウムを塗った紙)が,
緑色に光っていることに気づきました (Roentgenのoeの部分は,
正しい綴りではドイツ語のoウムラウトという文字ですが,
適切なフォントがないので,慣用にしたがってoeで代用します). 陰極線(電子線)の当たる陽極から強い放射線が出ていることが, 原因だと突きとめ, レントゲンは,未知を表すXから, この不思議な光線をX線(X-rays)と名づけました. その後,X線は電磁波の一種であることがわかり, X(未知)ではなくなったのですが,相変わらず,X線と呼ばれています. X線は,医療用その他,いろいろな利用がされています. |
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