X線連星(X-Ray Binary)
強いX線を放射している天体をX線星(X-ray
star)と呼びます. X線星の多くは,
中性子星やブラックホールなどのコンパクト星と通常の恒星からなる近接連星系で,
それらを近接連星型X線星とか,たんにX線連星と呼ぶこともあります. 中性子星(あるいはブラックホール)と通常の恒星からなる近接連星でも,
激変星と同様な過程で降着円盤が形成されます.
激変星の場合との大きな違いは,
白色矮星に比べ中性子星の方が重力ポテンシャルの井戸がはるかに深いので,
より高エネルギーのX線が放出されることです. ブラックホールについて観測的に調べることは難しかったのですが, X線天文学の発達によってブラックホール連星が見つかってくると, ブラックホールのまわりに形成された降着円盤や周辺のガスの振る舞いなどから, ブラックホールの性質について調べることができるようになりました. |
ブラックホールの発見
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