スリットから導いた白色光をプリズムに通すと,
虹の七色−紫藍青緑黄橙赤−にわかれます.
これは光の屈折率が波長によって異なるためです. ガラスなど物質の屈折率 n は, 光の入射角(incident angle)を i, 屈折角(refraction angle)を r とすると,
で与えられます. |
いくつかのガラスに対する光の屈折率
クラウンガラスは,無水ケイ酸72%,炭酸カリウム18%,炭酸カルシウム10%を
混ぜ合わせ溶かして作ったもので,屈折率が1.52程度のガラスです.
またフリントガラスは,無水ケイ酸45%,炭酸カリウム12%,酸化鉛43%を
混ぜ合わせ溶かして作ったもので,屈折率が1.62程度のガラスです.
ちなみに,それぞれの名前の由来ですが, クラウンガラスは,溶けた状態では粘り強く, カットグラスなどの型に流し込むと王冠(クラウン)のように膨れることから, クラウンガラスと名づけられました. またフリントガラスは,無水ケイ酸の原料として火打石(フリント) が使われたことから,フリントガラスと名づけられました. |