- 写真集 太陽
- −身近な恒星の最新像−
- The Sun −Latest Images of Our Nearest Star−
- 京都大学教授 理博 柴田一成・
- 滋賀大学講師 博(理) 大山真満 共著
- B5判/上製/92頁/定価4860円(本体4500円+税8%)/2004年2月
- ISBN978-4-7853-2820-7 (旧ISBN4-7853-2820-7)
- 生命の“母なる”太陽は,人類にとって唯一身近な恒星ですが,黒点周期の起源や100万度に達するコロナの加熱機構など,いまだ解かれていない太陽の謎は多く,その実像はあまり知られていません.
本書は,地上太陽観測所の望遠鏡群や太陽X線観測衛星「ようこう」などによる最新の観測成果をふまえ,可視光(白色光)やHα線など人間の目に見える光だけでなく,X線,電波,極紫外線など目には見えない光が明らかにする太陽の知られざる姿から,コンピュータが描き出す太陽像まで,多数の写真・画像をもとに,太陽の素顔を紹介します.
写真・画像の選択にあたっては,学問的・歴史的な重要性と読者へのわかりやすさを考慮し,一つのテーマ(現象)につき1ページにまとめて読者の便宜を図りました.
【世界天文年2009日本委員会公認書籍】
日本図書館協会選定図書
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- → 「太陽」に関するWWWサイト
- 【目 次】
- まえがき (→こちらから読めます)
- 第 I 章 白色光で見た太陽
- 1 光球(白色光全面像)
- 2 黒 点
- 3 黒点の微細構造
- 4 黒点磁場
- 5 黒点群の進化
- 6 黒点数と太陽周期
- 7 太陽の自転
- 8 白 斑
- 9 粒状斑
- 10 超粒状斑
- 11 5分振動(日震学)
- 第 II 章 Hα線で見た太陽
- 12 彩層(Hα線全面像)
- 13 プロミネンス
- 14 噴出型プロミネンス
- 15 サージ
- 16 スプレイ
- 17 スピキュール
- 18 彩層活動領域とファイブリル
- 19 光球から彩層への移り変わり
- 20 浮上磁場(AFS)
- 21 エラーマン・ボム(ムスターシュ)
- 22 フレア(ツーリボン・フレア)
- 23 ポスト・フレアループ(ループ・プロミネンス)
- 24 回転しながら噴出するフィラメント
- 第 III 章 その他の可視光と赤外線で見た太陽
- 25 フラウンホーファー線
- 26 Ca K線全面像
- 27 He線全面像
- 28 コロナ(日食)
- 29 コロナ(日食・拡大)
- 30 コロナグラフで見たコロナ
- 31 日食で見る太陽周期
- 第 IV 章 X線で見た太陽 ―「ようこう」衛星による観測―
- 32 コロナ(軟X線全面像)
- 33 コロナループと黒点
- 34 浮上磁場(軟X線像)
- 35 膨張する活動領域コロナ
- 36 コロナの多温度構造
- 37 二つ目玉 硬X線源
- 38 ループトップ硬X線源
- 39 カスプ型フレア
- 40 カスプ型とループ型フレアの比較
- 41 フィラメント消失に伴うアーケード
- 42 巨大アーケード
- 43 ヘルメット・ストリーマー
- 44 X線プラズマ放出現象(プラズモイド)
- 45 ヘリカル磁場噴出
- 46 トランジエント・ブライトニング(マイクロフレア)
- 47 X線ジェット
- 48 巨大X線ジェットとアネモネ
- 49 X線輝点(XBP)
- 50 極ジェット
- 51 水星日面通過
- 52 ねじれたコロナループ
- 53 コロナホール
- 54 太陽活動の変遷
- 第 V 章 電波で見た太陽
- 55 電波(マイクロ波)全面像
- 56 電波で見たプロミネンス噴出
- 57 カスプ型フレアの電波像
- 58 電波フレア(インパルシブ・フレア)
- 59 極域増光現象
- 第 VI 章 SOHO衛星とTRACE衛星が見た太陽
- 60 極紫外線全面像
- 61 極紫外線で見た活動領域
- 62 モートン波とEIT波
- 63 ポーラー・プルーム
- 64 コロナ質量放出(CME)
- 65 様々なCMEと太陽に飛び込む彗星
- 66 TRACE衛星が見たコロナループ
- 67 TRACE衛星が見たフレアとプロミネンス噴出
- 第 VII 章 我が国の太陽衛星と地上太陽観測所
- 68 「ようこう」衛星
- 69 京都大学理学部・飛騨天文台
- 70 国立天文台・乗鞍コロナ観測所と三鷹地区
- 71 国立天文台・野辺山太陽電波観測所
- 72 通信総合研究所・平磯太陽観測センター
- 73 名古屋大学・太陽地球環境研究所
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- 用語解説
- 太陽に関連したWebサイト
- 出典一覧
- 索 引
「太陽」に関するWWWサイト
(URLアドレスは2009年5月現在)
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