電波天文学の歴史
(History of Radio Astronomy)

<体験版>

かつての天文学は,天体の位置を精密に測定する位置天文学や, 天体の運動を調べる天体力学が中心でした. これらは今日,古典天文学と呼ばれることもあります. その後,19世紀末に天体分光学が導入され, 20世紀に入って量子論や相対論も含む物理学に根ざした天体物理学が発展し, 天文学は飛躍的に進歩しました.

古典天文学の時代には, 惑星の運行や恒星の位置をまとめたカタログは既に存在していたものの, 星や天体の物理的な性質を知ることはできませんでした.
天体物理学の進展により, 星の表面の温度や密度のような物理状態,そして星の運動(視線速度), さらには化学組成などを調べることが可能になりました.
第二次世界大戦の後に,電波という新たな波長での観測が可能になった結果, 新しい宇宙の姿が見えてきたのです. 電波で見た宇宙は,それまでの可視光だけで見てきた宇宙とは, まったく異なった姿をしていました.

ここでは,可視光についで,天文学の一大分野となった電波天文学の歴史を, “世界史”と“日本史”にわけて紹介します.


世界の電波天文学 日本の電波天文学
宇宙電波の発見
電波天文学の曙
干渉計の発明
天の川銀河の姿
宇宙背景放射の発見
パルサーの発見
星間分子の発見
電波天文学の将来
日本での幕開け
宇宙電波の開始
野辺山,新しい時代
野辺山グラフィティ
スペースVLBIへ
新世紀の電波天文学
森本おぢさんの話 1
森本おぢさんの話 2

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