雑誌『生物の科学 遺伝』B5判/112頁/ 皆さんもよくご存知の“ミドリムシ”(学名:ユーグレナEuglena)は,動物と植物の両方に分類・記載されるユニークで不思議な生き物です.これまで,葉緑体をもつ真核生物であることから,おもに光合成モデル生物としての研究が活発に進められてきました.しかし,最近は,これに加えてこの生物が進化的に特異な位置を占めることが明らかとなり,さらにさまざまな視点からの比較研究が
盛んになっています.
生物進化と共生説(井上 勲) 光応答の分子機構 −ミドリムシの光運動反応にかかわる光センサー(伊関峰生・渡辺正勝) 概日リズムとセルサイクル制御(後藤 健) 酸化ストレス防御の環境適応機構(石川孝博・重岡 成) 細胞小器官と特異酵素の分子進化(中澤昌美) 光合成タンパク質の細胞内の輸送経路 −ミドリムシのLHCPIIの動態(長舩哲齊) 放射線応答の多様性(林 浩孝) 未来飼料・食糧・新素材の可能性を求めて(林 雅弘・榎本俊樹)
ハチクマの渡り衛星追跡(樋口広芳) ゲノムからみたヒトとチンパンジー −何がヒトとチンパンジーを分け隔てたのか?(太田聡史) ゲノムの倍加と進化(中込弥男)
アジアカブトエビの交尾行動とアメリカカブトエビの接触行動の違い(有賀宏道) 観葉植物の室内空気の浄化作用 −ホルムアルデヒドの除去について(奥田麻子・小田切秀穂) タンパク質のリボンモデルの作成と活用(平岩真一)
実験・観察のページ(304)/ ミドリムシの光運動反応を観察する(伊関峰生・渡辺正勝) 研究室・研究所めぐり(53)/独立行政法人 海洋開発研究機構 極限環境生物圏研究センター 海洋生態・環境研究プログラム(加藤千明) 非生命体の進化理論(3)/ 進化言語学とは何か?(山内 肇) 生物ライブラリー/ 『おもしろくてためになる 鳥の雑学事典』 『地球生物学』 『医療革命』 『植物生活史図鑑 I. 春の植物1』『植物生活史図鑑 II. 春の植物2』 【2004年総目次】 |
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